ラオス、ルアンパバーン遊-12、メコン河サンセットクルーズ

タートセーの滝見物も最後はばたばたと終わりにしてルアンパバーンの街に戻
ったらあまりにそさくさとしすぎて時間がかなりある。それでも他に行くほど
の時間もないのでとりあえず船着場に向かった。ここはメコン河を上り下りす
るスローボートやスピードボートのルアンパバーンの街メインの船着場のよう
だ。道路から河べりまで車も通れるように立派な道が下っていってる。と言う
事はフェリーなんかも発着するのだろう。しかし、降りきったら桟橋なんかは
なくて河べりの土のところで乗り降りするのだ。車なんかどないすんのやろ。
今日は昼から降り始めた雨がさっきまでぐずぐずとやんだりふったりしながら
ぼちぼちあがり始めている。しかし、空は曇ったままなんでサンセットを見る
のは無理だろう。

しかし、メコン河をクルーズするのはそれだけで楽しみがあるはずだ。
泥だらけやけど豊饒に満ちた色があふれる中に静かな暮らしと、ゆるりと流れ
る時間がしみてくるような風景が見られたらいい。
例えばこんなやつだ。

ボート屋のお兄さんというよりはおっちゃんと出会ったら、こっちやでとわし
らをマイボートらしいのが並んでる方に連れて行く。それぞれトゥクトゥクや
らボートやらを持って、自分で客を探して商売をしているらしい。独立自営の
社長さん達なのだろう。一緒に行くはずだった先客はキャンセルしたらしい。
客はわしらだけになってしまったが値段はそのままだ。

桟橋がないので乗りにくいが舟も縦に長くて幅が狭いので座るまでは不安定だ。
その代わり走り出したらスピード感があって気持ちがいい。陸で見ていた景色
を今度は河からの目線で見るのだ。

ルアンパバーンの街が森の中にしずんでいて、街の中心部にあるプーシーの丘
の上の塔だけがよくわかる。

最初は河を上って行く。
時々荷物を載せた船とすれ違う。
小さな船もあれば、大きな船もある。はるかメコンを遡った先の中国領からや
ってくる船もあるそうだ。何を運んでくるんやろう。

河の上は涼しくて音が殆ど無い。
船の動力の単調な音がポンポンポンとしてる他は波の音だけだ。
この単調さが安らぎをうむのだろう。前に中国の三峡ダムを上って下った事が
あるがそのときの悠久感とは又違った感覚だ。あの時は大きな船で離れた場所
からそれを味わっていた。今回は手が水に触れる場所から河の流れる感覚を味
わっている。

そろそろ夕暮れが近い。


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