クリスマスが特別な日だったという記憶はあんまりないなあ。
プレゼントがもらえる嬉しい日だったという遠い昔の記憶くらいだ。
それでもあるクリスマスの日、中学校の天文クラブで夜間の天体観測会をやったことがあった。
そんな時間に学校に来るという事すらわくわくの楽しみ事で大きな布団を自転車の後ろに載せて
学校まで行ったものだ。その時、屋上で見た星雲や星座の美しさや、土星や木星の神秘な姿、
流星群が飛び交うなかで一生懸命数を数えていたなあ、そんな事を思い出した。
この映画、キリスト教の国の人達にとってはクリスマスは特別な日、この日を誰とどう過ごすかは
私のような不信心ものとは違って非常に大事なことなのだと思う。
そうでありながらも、それぞれの人にそれぞれの事情を背負った一日がやってくる。
サンタさんにプレゼントがもらえる嬉しい日?
生まれて初めて星を見る日?
女に見放され愛想尽かされ、それでも子供に会いに行きたい日?
妻と愛人との間を泳いでいたつもりがとうとう行き詰って、もしかした修羅場が訪れるかもしれない日?
長い人生の旅路の果てにいつか向かえないといけない日?
思いがけない昔の恋人に出会える日?
異教徒には関係のない唯の一日?
民族同士の凄惨な抗争からのがれて来た人を助ける日?
新しい命を迎える日?
ノルウエーの雪深い街の夜が印象的だ。
時には心静かに、自分にとっての大事な日ってどんなんやったんやろと考えてみる事もいいのかも
しれない。
ちょっとそんな気にさせてくれるような良い映画だった。
星降る雪の夜に遠く森の向こうに空を覆い尽くすような壮絶なオーロラを見てみたいものだ。
どれほどの特別な一日になることだろうか。
それにしてもポスターの女性、どこ握ってるんやろ?
真相を知ったら?
時には劇場でほっこりしてはどうでしょう。
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ありがとうございました。