又、割り込みします。
「久しぶりにおいしいカレーを食べたいなあ」と思った。
「又、宝石に行ってみよう」
実は前に再訪したら、もう売り切れで食べられなかった事があるのだ。
こんどは速い目に行こう。もう路は覚えているから簡単だ。地下鉄谷町線の
谷町4丁目駅、一番大阪よりで降りる。谷町筋谷町3丁目の交差点にでるから、そこを
西に真っ直ぐ行く。2つ目の信号をすぎてすぐ左、消防署の向かい側あたりに2階に
上る階段がある。見上げると「もう行列や」11時35分くらいで10番目くらい。
「まあ一応、1回目で入れるか」と安心は安心だが、多分カウンターには座れない。
カウンターに座ると調理場が見えて楽しいのだ。
本を読みながら待っていると、どんどん客が増えてきた。階段の下まで並び始めた。
誰かが声をだして、「廊下の奥の方に向かって並んでくれって書いてますよ」と
言う。「なるほどそうなんか」と皆はすなおに随う。並ぶのは自分の選択だが
ご近所の人に迷惑をかけてはいけない。ただでさえ目ざわりだろう。
前の同じ、12時10分過ぎに扉があけられて、第一陣が一斉に中に入った。
中に入ろうと外で待とうと食べるまでの時間は同じだが、座って待つにこしたことはない。
今日はポークカレーの日だ。
3人ずつ丁寧に作って、配られ始める。
みなさん無口で味わっている。
「始めてですか?」と突然隣に相席した青年から声をかけられた。
シャイな私は自分から声をかけられないが、声をかけられると嬉しいものだ。
向かいの女性二人組と同じグループだと思っていたが一人で来ていると言う。
なんとなく楽しい会話が始まった。
黙々と美味しいモノを食うのもいいがこういうのも楽しいものだ。
喋っているうちに青年は時間を気にし始めた。どうやら仕事の約束があるようだ。
「それは絶対間にあいませんよ」と言うと、どうやら約束の方を「ごめんなさい」する
気持ちになってきたようだ。
「それだけの価値がありますよ」とつい背中を押してしまった。
ふつうなら、「大事な仕事を棒にふったらあきませんよ」と言う所だが、何となく
「そんな普通の人生ばっかりもおもろないやろ」と思ったりしたのだ。
でも、かなり大事な仕事みたいやったから、「変なことで後押ししてごめんなさい」
いう気分でもある。
一緒に時計を気にしているうちに「普通盛り」がやってきた。
あいかわらずスパイシーでおいしい。病みつきになる味だ。
前回より若干酸味が少なく、辛さも少ないようだが、慣れたせいでもあるのだろうか。
といっても十分辛いので不満はない。
やっぱり、私にとっては時には並んで食べる価値があると思えるカレーライスであった。
それに、今日は知らない人達と思いがけず話をすることができて良い気分だ。
さて、あの青年はどうなったのだろう?
店名 「宝石」
ジャンル カレーライス
住所 大阪市中央区内本町2-2-14 GSハイム内本町 2F
電話 非公開(ツイッターで情報発信されている)
営業時間 12時過ぎから売り切れまで
定休日 土、日+不定休
メニュー 無し、表の看板に書かれた一種類のみ 大盛りか普通盛りかの選択あり
言語 日本語 話をする時間はない
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ありがとうございました。