映画、「この自由な世界で」

この映画を見て、こんな事を考えた。
随分前になるけれど、あるところで飲んでいたら、その飲み屋の女の子が、
「私、結婚するかもしれない」と言い出した。「誰か、好きな人いるんや」と
言ったら、「いや、就労ビザが欲しいから偽装結婚するんや」とごく、淡々と
言い出した。「そんなの斡旋する人がいるの?」と聞いたら、「そういう
エージェントがちゃんと居るんや」という話だ。
そういえば、どこかのマンションで女性が殺されていて、同居の男が手配されて
いるが、その関係は偽装結婚の相手だったというような事件をテレビで見たこともある。
もっとずっと以前には、地方からの出稼ぎの人たちを集めてタコ部屋に閉じ込めて搾取
していたというような事件がよくあった時代もあった。
いつの時代も、どの世界でも職を得て、食べていくのは大変な事で、困っている人
がいれば、それを食い物にしようとする人もいる。
マルチ商法、振り込め詐欺など弱い人間を騙すやり方は後をたたない。
しかし、世の中に善と悪がはっきり分かれてだけ存在するわけではなくて、
一生懸命生きているつもりで、いつか知ってか知らずか、おのれの生き様が壊れてしまっていたという事が
あるのかもしれない。
「この自由な世界で」、「この不条理に満ちた世界で」、時にはこんな映画をみて
モノを考えてみる事も必要だ。
アンジーはこれからどうなるんでしょう?

そう言えば、ローリング・ストーンズにこんな歌がありましたね。
Angie、Angie
When will those dark clouds all disappear?
Angie、Angie
Where will it lead us from here?
With no loving in our souls and no money in our coats
You can’t say we’re satisfied
・・・・・・

eiga081211

毎週木曜は、映画、音楽書画に関する話です。