時々京都遊、鰻に季節、「かね正」の錦糸丼

土用の丑には少し早いが、暑い日の事だ。
もっとちゃんと言えば、祇園祭の宵山の日の昼の事だ。
行者餅を買った帰りに飯を食っていこうとした。
いろいろ用を済ませたがまだちょっと時間が早い。11時頃だ。
しかし、今日は祇園祭の日やから早い目に行列ができるかもしれんと思い、
並ぶ事にした。が、意外なことに1番だった。それでも11時半の開店の時にはもう
10人以上並んでいた。
焼くところををみたいから席はカウンターの右側だ。左は前が塞がっている。
注文はやっぱり錦糸丼、これはここでしか食べられへんと思うからだ。
おやじさんが、炭をならべ火をつけて準備ができたら、下ごしらえをした鰻に鉄串を打って、
焼き始める。焼け具合をみながら何度か返して丁寧に焼いていく。
最後に小振りの杓子でざーとタレをかけてもう一回焼く。
かなりカリカリだ。
それをまな板に載せて切っていく。
その頃、若いお兄さんが、厚焼き卵をまな板に載せて、しゅっしゅっしゅと細切りにしている。
ふわっとした錦糸卵がまな板の上でやまもりになっていく。
そして桶にご飯を入れたのを持ってきたら、それに鰻のタレを掛け入れてよく混ぜる。
この作業でたれがご飯に万遍無くまざるのがいいのだ。
丼によそって、鰻をならべ、上から錦糸卵をふわっとかける。
できあがりだ。
当然一番先と思ってたら横に行った。
「順番通りちゃうやん」
「ほぼ同時に配るから少々ええやん」ということだろう。確かにどうでもいいけど、相席も
させないほどきちんとやってるわりにはこんな適当なところがあってもええんやろかと
わずかだけ疑問。
まあそれはどうでもいいとして。
かりっと焼けた鰻とふわふあの錦糸卵とよくタレの混ざったご飯を同時に食べて行くと
「やっぱり京都はおいしいもんがあるなあ」と思う。
山椒や唐辛子を少し入れると風味がぐっと増しておいしい。
しかし、味が薄いというのではない。

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やっぱり夏は鰻がいい。
京都の錦糸丼がいい。
食べ終わって外に出たら、20人以上の行列だ。
「並ぶ価値ありますよ」と言いながらお先に失礼。

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店名 「かね正」
ジャンル 鰻料理
住所 京都市東山区大和大路四条上る常盤町
(祇園郵便局北側路地西入る)
電話 075-532-5830
営業時間 昼 11時半から2時まで
夜 5時半から10時まで
定休日 木曜と日曜日
メニュー 日本語
言語 日本語

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