伊坂幸太郎、「モダンタイムス」
「分からん事があったらネットで検索しろ」
よく言われる言葉だ。言われなくても、何か分からない事があったらすぐにパソコンの
前に座って検索している。
殆どどんな言葉でも、どんな事柄でもでてこないものはない。
むしろ多すぎて絞り込むのに困るくらいだ。
しかもいくつかの言葉を並べて打つだけで関連の情報が山のようにでてきて実に便利と
いうか、いまや無くてはならないツールになってしまっている。
全文検索の技術が飛躍的に進んで高速化され、しまもネット上でフリーに利用できるよう
になったからだ。
昔はキーワード検索しかできなかった。だからデータベースのプロがいて、キーワードを
付けて分類され、専門のデータベースエンジンをつかわないと情報が得られない事も多々
あったのだ。
こんな風に便利になったのは大歓迎だが、時々ふと不安がよぎる。
「誰が、いつ、どんな時にどんな状況でこの言葉を検索したか」なんて実はネットの向こう
側でだれかに簡単に知られてしまうこともありうるのではないか?
そしてそれを元になんらかの操作を受けることもあるうるのではないか?
ということだ。
現実には通販でモノを売るサイトなんかで消費者の動向をさぐるなんてこともされている
ではないか?
そういう恐怖がこの本にでてくる。
ある特別な言葉を検索してしまうと、恐ろしい目にあうのだ。
拷問はおろか、殺されることすらある。
「何故だ」
物事をよくみればいろんな見方が出来る場合がある。
ある恐ろしい事件をなかったことに、あるいは別の事であったかのようにしてしまう。
その為にはいろんなみせかけのマジックが必要だ。
そしてその秘密を守るためには壮大な金と力と仕組みが必要になる。
さあ、拷問されずに、殺されずに、真相にたどりつけるのか?
超能力とは本当にあるのか?
そう思ってみるからそう見えるのか?
なかなかわくわくどきどきの楽しい本ですぞ。
「貴方のその検索は大丈夫ですか?」
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ありがとうございました。