紀ノ川市内田、窮極のB級グルメ、中華そば、「うらしま」

「まだ11時前やんか」、気が焦って早すぎた。ちょうど国道に本屋があったので少し時間をつぶす。
「11時すぎたし、そろそろ行くか」
国道沿いにあるはずだがかなり分かりにくい、ゆっくり走って、「あった。あれか・・・・」
どうみても普通の民家だ。
「これがほんまに中華そば屋?」、「のれんかかってるしなあ」
ひとりでぶつぶつ言う。
家の前に車が4台位停められそうだが、殆どうまっていて、あたりが「ひっそり」している。
玄関もしまっている。
「もしかしたら・・・?」、時間が早すぎたか?、今日はたまたま休み?(最近よくこういう目にあう)
それでも入ってみる。玄関を開けながら、「まだですか?」とか、「今日は休みなんですか?」といった
会話を頭のなかで想定してしまってる。
と、ぎょうさんお客がおる。
まず一安心。
中央の大きな机の空き席に相席して座る。
壁を見ると、中華そば、500円、中華そばダブル650円、これだけだ。
こういう潔いメニューは大好きだ。
「中華そば下さい」と言いつつ、腰をあげて、入り口横のガラスケースを覗きに行く。
上段は卵焼きで下段は野菜のお浸しだ。卵焼きを一皿持ってきて、「小ご飯下さい」

待ってる間に、あたりを見回す。
厨房は店の土間ほど広い。中で息子らしい若者が1人、ひたすら中華そばを作っていて、
母親らしいおばさんが、注文を聞いたり、運んだりと普通の早さで暖簾をくぐって出入りしている。
この淡々とした雰囲気が私好みだ。

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その間も間断なく客が入ってくる。常連さんばかりではないようだ。
「やっぱり人気店なんやなあ」

待っている間に卵焼きを少々つついてみる。味はごく普通のお母さんの卵焼きだ。
こういうのがええんや。レタスが添えられてるなと思っていたら、ミントの一葉もあしらわれてる
ではないか。
「おしゃれやなあ」

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麺がきた。
「おいしい」、「○出やら?○なんちゃらなんていう有名店よりよっぽどおいしい」
濃厚なようで濃すぎない。
複雑な旨さと舌に残る甘みがあるがえぐみはない。
麺も丁度ええ具合だ。

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とびきりの味というのではないが、又食べたくなる味だ。癖になりそう。
殆どの客が、ダブルを頼んでいる。ひたすらこの美味さを求めてくる人達なのだろう。
人が多い割にはあまり会話がない。
店の地味さがそうさせるのか?食う期待と、食う事に専念しているのだろうか?
さっと来て、さっと食って、さっと帰るのか。
B級の極致ではないか。

食い終わりそうになると汁の底の方にどろっとしたものがたまっているのがわかった。
甘みがあて味噌のようだが骨粉なのだ。
こいつがこの味のもとなのか。
こんな店初めてだ。和歌山ラーメンは奥が深い。

店名、「うらしま」
ジャンル 中華そば
住所 紀の川市花野20-7
電話 0736-77-5473
営業時間 11:00~13:30
定休日 日・祝
メニュー 壁に(日本語)
言語 日本語

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