水墨画の老師から連絡があって、知り合い(と言ってもお弟子さんの1人だが)個展をやるので
時間があったら見に行ってと言う事だった。
場所は和歌山の紀ノ川市だ。そういえば暫く和歌山に行ってない。
列車で行くと結構不便だから来るまで行こう。
大阪から紀ノ川市の方に行くには幾つか方法がある。一番簡単なのは阪和道を走ることだ。
それも2通りあって、和歌山インターまで行ってから、24号線を西に向かう。
これが一番整備されて便利だ。
この道は峠を越えたら、紀ノ川と和歌山市が一望できる。道路を走る目線の先に和歌山城があって
「和歌山に帰った」ということを意識させる良い景色の道だ。
和歌山インターまで行く前に、泉南インターで降りて、和泉山脈を風吹峠を越えて行く方法もある。
昔から根来寺などに行く時に使われた道だ。
この道も昔からポピュラーな道で、峠を越えると紀ノ川北岸の田園都市に降りて行くという感じが
ある。西行が武士だった頃の領地でもあって和歌山の穀倉地帯といえるだろう。
ずっと東、奈良よりの紀見峠を通って、24号線を紀ノ川ぞいに西に向かう手もある。
昔の高野街道だ。
この道はずっと山の中で、雪が積もると風情があるが、一番時間がかかる。
しかし、実はまだまだあるのだ。
今回は、風吹峠より一本東の山越えの道を通ってみよう。
犬鳴山の側を通って行くルートだ。貝塚、和泉佐野のあたりから山に入って行く。
かなり山が深い。昔から犬鳴山は遠足やハイキングの場所であったが、もっと昔は修験道の修行の
山だった。山伏達がここから入って、瀧に打たれて修行をしてから和泉の山々を駆け抜けていたのだ。
残念ながら私は来た事がない。ちらちら見ながら走ってもなかなか面白そうやから、今度、
「なんば歩き」の練習に来ないといけない。
山が深い分、緑が濃くて、スピードは出せないがゆっくり走るのが気持いい。
峠からの下りは、登り程深くはない。風吹峠と同じように一気に穀倉地帯に降りて行く。
降りた先はそれほど大きく離れていないのだ。
天気は薄曇りだが見通しは良い。
正面に龍門山が見える。姿の良い山だ。
昔はハンググライダーやパラグライダーが飛び交う、空飛ぶスポットだったのだが、今はどうなの
だろう。
すそ野は新緑が映えて、美しい田畑が広がっている。
そういう景色の中に、個展の会場があった。
6か月間、中国杭州の美術学校に水墨画を習いに行って帰った留学記念の展覧会なのだ。
私も是非行きたいと思っているコースなのでいろいろ話が聞けて、その気持ちが益々強くなった。
地域でその方を応援されている人達も沢山かけつけて会場はどんどん盛り上がって行った。
人生の先輩がこういう形でどんどん活躍されているのを見ると随分励みになる。
今日は良い経験をした。
ところで、実は今日はもう一つ企みがある。朝一番の開場を目指して来たのは、帰るのは
ちょっと早めの昼飯時だろうと想定して、食べるところのあたりをつけてきたのだ。
口いやしい私の企みは明日話しよう。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。