久しぶりにジャズコンサートを聞きに行きました。
北京でも上海でも、ホーチミンでもバンコクでも、プラハでもブダペストでも
私が行ったことのある、大きな街には、必ずバーがあって欧米人が沢山そこにいて、ジャズを聞いていました。
多分、彼らは特別ジャズという音楽が好きというわけではないんだろうと思います。
多分、彼らの生活の中にジャズ音楽を含めた世界があって、そういう雰囲気の中ででくつろいでいるんだと思います。
私がジャズを聴き始めたのは学生時代でした。
安保闘争とか、学園紛争、ベトナム戦争なんかがあった時代です。
あの頃ジャズというのは、一つのスタイルだったような気がします。
今とは違った意味で色々な事が大きく変わっていってた時代だったと思います。そんな中で、ジャズという音楽の世界でも、大きな変化が起きていました。新しい音楽を作ろうという人たちが沢山いて、確かに、新鮮で感動できる音楽が生まれていました。
それが、変化を先取りするという気分の中で、一つのスタイルとして好まれたのだと思います。前衛とかアバンギャルドとか言われていました。
ジョン・コルトレーンやマイルス・ディビス、オーネット・コールマン等々。
本当にすばらしい演奏者達でした。
時々、引っ張り出して聞いていますが、いつ聞いても新鮮です。
勿論、今でも、すばらしい演奏を聞かせてくれる演奏家は沢山いますが、あの頃のように、確かに新しい音楽の世界が創られつつあるといった実感とは、又違ったもののように思います。