「バッハ/無伴奏チェロ組曲集」、ピエール・フルニエ

  • 2008年12月25日
  • 音楽
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我が家のオーディオと言うと、それ程人に誇れるという程のものではないが、未だにアナログと言うのが自慢だ。
一番は、友人から借りている真空管のアンプ。これは素晴らしい。極上の音をだす。
それに、ガラードのプレーヤーでアナログのレコードをかけて、ElectroVoiceのスピーカで聞くという事だ。
次々にオーディオ機器を揃えていくという程の金の力もないし、意欲もそこまではない。
今ので概ね満足しているという事だ。
以前から、オーディオを買う時、何を基準に選んできたかと言うと、一つは、ロックのボーカルで
もう一つはクラシックの弦の音だ。
殆ど全く相反する傾向だが、どちらかに偏りすぎると極端になりすぎる。それぞれにそろえるほどの
財力も無いということで、それなりのバランスを求めてきたのだ。
今の装置は、明るく張りのある音がでると思っている。
弦と言えば、会社員になりたての頃、友人にモーツアルトのバイオリンソナタが狂信的に好きな人がいて
その人にさんざん聞かされたのが入門かも知れない。
その後は、チェロのソナタが気にいって聞いている。
ピエール・フルニエのこのレコード、「バッハ/無伴奏チェロ組曲集」は静謐そのものだ。
ゆったりと高雅な雰囲気を品好く紡ぎだしてくれる。
最近は、西湖の夕暮れ、茅家埠の中を通る上香古道の景色に感動したが、
あの時に目の前にあったような空気の清浄感、静謐感と共通するような感覚があるのだ。
だから、こういう音楽を聴きながら、ああいう景色を画にする事に励むのはこの上ない喜びと言える。
いつか好いモノが画けるといいなあ。

ongaku081225

毎週木曜は、映画、音楽、書画に関する話です。