以前に「ボーリング・フォー・コロンバイン」という映画を見たことがあります。これはアメリカのある町の高校で実際におきた、生徒による教師と生徒の大量殺傷事件を題材にしたもので、アメリカの銃社会を鋭く批判するものでした。
この時に世間は、暴力映画や音楽の影響だとか、ゲームの影響だとか心理学的な影響について様々にとりざたしていました。
監督のマイケル・ムーアはこの映画の中で、関係者に徹底的に取材してその会話や意見を映画にのせていくことで、問題は、そんなところにあるのではなくて、アメリカの銃社会そのものが抱える問題であることを浮き彫りにしていっています。
この事件では、犯人がたまたまマリリン・マンソンが好きだったという事からマリリン・マンソンの音楽が批判され、ライブ中止と言う話もあったそうです。この映画のタイトルは、それなら、犯人達が事件の朝、ボーリングをやっていたことが何故問題にならないのかという意味でつけられたのだそうです。
映画の中で、マリリン・マンソンがインタビューに答える場面があります。
実際に何と喋っていたのかは覚えていませんが、しっかりとした考えをもった理性的な人だという印象を強く受けました。
それまでは、過激で奇矯な行動をただ売り物にする受け狙いのロックミュージシャンと思っていたので、音楽は聴いてはいなかったのですが、早速「メカニカル・アニマルズ」を聴きました。
歌詞は過激ですが、なかなか良いです。
好きなロックグループの一つになりました。
CDジャケットは過激ですね。
アメリカは何度か行った事がありますが、誰が銃を持っているか分からない、誰もが持っている可能性があるという事にすごい不安と不信を感じます。
自分の身は自分で守ると言っても、銃を持たれていたらどうしようもありません。そのために、やられないために、自らも持つと言うのでしょうが、この悪循環をたちきらないと絶対にだめだと思います。
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