映画「墨攻」

映画「墨攻」を見ました。中国を舞台にした映画です。
なかなかかっこよかったです。最近は、ワイヤーやCGで空を飛んだり、スーパーヒーローがありえない活躍をする映画が多いので、興がわかなかったのですが、これは、たった一人の知恵と勇気が城民を動かして、10倍ちかい城攻めを打ち砕くという話です。昔から、孫子や諸葛孔明など、兵法家が尊敬されると共に、その人格の是非が問われ、歴史に名を残す国柄ですから、こういう話はいくつも例えがあると思います。
非戦や人類愛を尊んだという墨家の思想は今に通じるものがあります。寡、よく衆を斃すというカッコよさもさることながら、こういう視線がよかったです。
でも、攻めずに守る事が本分だと言っても戦乱の世の中で、戦争の最中に守るといっても人を殺さないわけにはいかないし、その行いが、時としては虐殺にまでなってしまうことがあります。そういう事を、どう消化するかは、全部自分に戻ってくるわけだからいつも自己矛盾のなかで暮らさないといけない事になってしまいます。その結果、愛するものも失ってしまうという厳しい結果が待っています。

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映画の中の中国語がきれいな普通語で、とても聞きやすかったので中国語の勉強になりました。
みんな綺麗な普通語を話すんだって思ってたら、吹き替えだって話だよって教えられたので、ちょっとがっかりだったけど、まあ
差不多です。