「泉屋博古館」、「旅する絵画」展に行った。

「泉屋博古館」、「旅する絵画」展に行った。

水墨画を勉強してる。旅の絵を描きたい。旅する絵師になりたい。
そういうわしが、こんな看板をみたらどうしても行きたくなる。しかも、キュレーターさんの
解説がある日がある。
てなことでネットで申し込んで参加してみた。
場所は、「泉屋博古館」。京都市内のかなり東の方だ。
先に、烏丸御池のあたりでランチを済ませて、丸太町通りまで歩いてバスに乗る。
まっすぐ東に行く路線204系統だ。幸い空いていてすぐに座れた。もうコロナが明けた感が
街には漂っていて、観光地京都はかなり混んでいる。この路線はたまたま空いてたけど、
帰りに岡崎公園あたりを通る路線は超満員に近い状態だった。
ほんまにコロナ明けしたんやったらええなあ。
東天王町バス停で降りて、さらに東へ。結構遠いなあ。

入場券を買って中に入る。
お庭は緑が萌えてとても勢いがある。暑くもなく、寒くもなくちょうど良い気候。
快適だ。

通路を通って展示室に入る。
とても伝統的な山水画が並んでいる。

解説は「万巻の書を読み、万里の道を行く」から始まる。これこれ、元々は中国の画家、
董其昌が絵の中に込められていないといけない「気韻生動」を説明するためにつかった
ことばだそうだ。富岡鉄斎が座右の銘にされてたと聞く。
すべては旅の中にある。山紫水明の旅。絵の中の旅、空想の旅、思索の旅。
これこそが絵の奥義なのだ。
知らんけど。

で、今回は、江戸時代の画家の絵が集められている。
浦上春琴、田能村竹田、沈 南蘋、中村竹洞、日根対山などの名前が出てる。
当時の関西、大阪画壇が中心みたい。画家やパトロンのサロンがあって、京や大阪の
有名人宅で文人の集いをする。そのために秘蔵の一品を持って旅をする。なんて
ことが楽しみだった時代らしい。
その時代の精神が絵にでていて、気品高い、文人の教養、素養がそこここに伺える
いわゆる「気韻生動」の香りがただようばかりの作品が展示されていた。
いいなあ。
ある意味、今となっては古臭いという面もないではないけど。
で、併設して開催されている「中国青銅器の時代」、この美術館ご自慢の青銅器の
コレクションを見せてくれるやつだ。
今回は、じっくりみさせていただいた。
とても良い。
青銅器の紋様がとても魅力的だ。
刻された、甲骨文なんかもとても美しい。
ええなあ、すごいなあって感動した。
久しぶりに古典に触れることができて満足な1日であった。

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ありがとうございました。