ああ、大連駅

先日、大連に行った時、帰る日に少し時間があったので大連駅に寄りました。日本占領時代に建てられたもので、東京の上野駅と同じ設計者によるものだそうです。私は上野駅をよく知らないのですが、とてもよく似ているということです。

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この駅を起点に満州鉄道ができ、軍人や大陸浪人、入植者、一旗あげたいひと、逃げ場を求める人たちなど、本当に夥しい人達の夢や絶望をのせて列車が動いていたのだと思い、一度、是非ともしっかり見てみたいと思っていました。

駅に来て、列車を見たい思い、探しましたが入場券みたいなのが売っていません。見送り券みたいなのがあったので買いました。
改札に行くと、どうやら時間がこないと改札が開かないようになっています。係員を見つけて、券を見せてもだめです。
「中に入って、列車を見たいんやけど、だめですか?、見て写真とるだけですが」
「ちょっと待ってね、聞いて来るから」
しばらくして、
「すみません。やっぱりだめです」
「そうですか、残念です」
後で聞くと、見送り券も見送る相手と一緒に入らないとだめみたいです。セキュリティが厳しいです。
それは、それでいいことだけど、他のええかげんさとのバランスがね・・

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つい最近も、日本から大連へ、そこから奉天、ハルピン、新京へと流れ流れる女の話を興味深く読んだばかりです。
列車が運んでいくものって、その時代そのものですよね。