ウー・ウエン 「心から元気になる家常菜」
私は、中国を旅して、中国料理が好きなので、その土地土地の料理を沢山食べます。確かに火と油を使った料理は多いけど、脂っこい料理ばかりではありません。むしろ素材の持ち味を生かしながらも、複雑な味付けであったり、思わぬ組み合わせであったりとかいつも新鮮な喜びがあります。
この本は、そういう中国料理の国に生まれた著者が、日々の暮らしの中で、自然のリズムに合わせて自然に暮らすための食の知恵を紹介しているものです。元気な時、病んでいる時、暑い時、寒い時、それぞれ体が欲するものは違います。それを、どう考えて食事に表現していくのか、とても良い勉強になります。
決して中国料理のハウツウ料理書ではありませんよ。
スローライフの薦めみたいなものでもありますね。
嬉しい本でした。
ひろ さちや 「「狂い」のすすめ」
表題は強烈ですね。メッセージもそうかも知れません。今を自然に受け入れることの大切さを教えているのだと思います。病と闘う、貧しさと闘う、満たされなさと闘う、そういう事の見方を変えて、それが受け入れられないから闘うのではなくて、そういう状態を受け入れて楽しむ中で、いろんな努力をしたらいいじゃないかというように受け取りました。
仏教の教え、特に禅の教えの考え方ですよね。こういう風に思ってはいるのですが、つい忘れて力んでしまってます。
木下杢太郎 「百花譜百選」
作家、木下杢太郎が、日々の学者としての研究生活の傍ら、身近な草花を写生したものです。画の作品として優れたものだと思います。こういう生活をしたいものです。
毎週火曜は本に関して語ります。