魔性の四川料理、花椒の麻の痺れと、唐辛子の辣に取りつかれて久しいですが、蟹料理もおいしいです。
香辣蟹といいます。小振りの川蟹をざくざくと切って、あの麻と辣で炒めています。
いつもの香りと強烈な辛さで食べる蟹は特別おいしく感じます。
四川料理を紹介した本にも、「香辣在口中横行」と説明しています。一度食べると、口中に香りと辛さが広がるという意味でしょう。
いろんな四川料理店でいろんな香辣蟹を食べました。北京でも、上海でも、深センでも、東莞でも瀋陽でも。
中でも忘れられないのが、安徽省、合肥で食べたやつです。
残念ながら写真をとるのを忘れました。
夜の2時頃、小腹が減ってうろうろしたあげく、小さな四川料理店をみつけました。「老四川火鍋棚」とか書いた看板がありました。
外からみたら店の半分が工事中です。
「今晩は、まだいいですか」
小姐達は居眠りしてます。でも、「いいですよ、どうぞ」
もう少ししたら閉店するところだったみたいです。
でも、あつかましく、いろいろ頼みました。
その時の、香辣蟹は本当に魔性の味でした。今でも忘れられません。麻と辣の痺れと辛さと香りはもちろん、味の深みがすごかったです。どうしてあんな味になるのだろう。何をいれているのだろうと思った事でした。
又、機会があれば是非とも行ってみたい店です。
毎週水曜は食について語っています。