最近読んだ本、「列」、「真珠湾の冬」。

  • 2024年1月4日
  • 11人

「列」。

中村文則 著。

あじあん

「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」。

とても面白い。とても不安。心がざわざわする。カフカの世界? 不条理の世界?

これが普通の世界?

第一部

・灰色の鳥

双子のベビーカー。エレベーター乗れない?

・多色の鳥

鞄を見ててと言ってその男は行ってしまう。誰かがそれを外へ出す。

・木を殺す木

だれかが列を外れる。正しい選択は?

・椅子

あの椅子は人生を変えるきっかけだったはず。

・傷

立ったままできるかな?

・噂

こんなに列がすすんだのに。

・列

本当に? 私のこと好き? 列から出てずっと二人でいよう。

第二部

・猿

不条理へとつづく白い道。日本猿とチンパンジーの遺伝子的な距離より人間とチンパンジーの方が近い?

・7年前

どうしても群れ捕獲ですか? 彼らの名は、連帯、幸福、友情、希望、知性。

・火

石井の後ろに女、亜美。

猿に火を教える。

・不自由

3月で君はやめてもらうことになた。

君たちのセックスはくもざるみたい。

第三部

・首吊り。

列の上にかかる太い枝に人がぶら下がってる。

死体は亜美だった。

・1秒と15年

ここはあぶない戻ろう 石井

体が斜面を滑り落ちている

・整理券

後ろから伝言がきたのですが ちいさな長方形の紙が・・

もう「ならぶことが目的に」

・列の始まり

チンパンジーは戦争するけどボノボはセックスする

・修理屋

その列は長く、いつまでも動かなかった

近くの地面には、「楽しくあれ」と書かれている。

とても不条理。

とても面白い。

わしは?

いつのまにか並んだ列。いつ終わるのだ?

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度

星四つ半。

「真珠湾の冬」。

ジェイムズ・ケストレル 著。

あじあん

太平洋戦争迫る真珠湾、香港、そして日本。

太平洋戦争が始まる直前のハワイ。

ある日、オアフ島の北、カハナ湾で若い男の死体が発見された。凄惨な殺人事件だ。そこまでやるかという無残な死体。マグレディ刑事が事件を追う。

実は、その男は海軍高官の親戚? そして、崖から落ちた車の中から若い女の死体が。あきらかに同じような拷問を・・

犯人は誰だ? 軍と関係が?

怪しい男が浮かぶ。しかし、すでに逃亡したか?

太平洋の島をめぐって香港まで追う。

戦時下での捜査はとても困難だ。とうとう逮捕されてしまう。

しかし、犯人の似顔絵が手に入る?

数奇な運命にながされてマグレガーは日本まで。

外交官、高橋に助けられ匿われる。

日本での生活。

サチとの恋。

戦争が終わった。

マグレガーは事件を忘れていない。さて、犯人は見つかるのか?

とても面白い。

ハワイ、香港、日本と駆け回るスケール感がとても良い。

ワクワクドキドキ。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

あじあん

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