映画、「プレステージ」実に面白い映画です。
旅の行きの飛行機で先行公開という事で見ました。
旅のお供に、こういうのは絶好ですね。楽しめました。
宿命のライバル、二人の天才マジシャン。
お互いに相手の天才を理解するがゆえに許せない。
徹底的に技を破る、盗む、妨害する。共に天を戴かない覚悟。
そのためには、妻も恋人も、子供すら利用し陥れる。
凄まじい対決が見られて楽しいです。
マジックはこういうものだと、語られています。
1.PLEDGE
タネも仕掛けもない事を観客に納得させる。
でも実はタネはある。
2.TURN
期待に背かないパフォーマンスを見せる。
でも、トリックは絶対に分からない。
3.PRESTIGE
それだけでは観客は納得しない。最後にもう一段予想を超えた驚きを提供する。
このバランスの中にトリックの生命線がある。
まさにそうでしょう。
そして、この映画そのものがマジックにもなっているのです。
普通は「エエもん」と「ワルもん」がはっきりしていて、「エエもん」に肩入れしながら、映画を楽しんだらいいのですが、これは、そうはいかないのです。
毎週木曜は、映画、音楽、書画の話です。