石の曼陀羅、アンコールワットの想い出-5.気球でふわり

さて朝が来た。
昨夜のおっちゃんに予約しておいたツクツクが待っている。
実は「アンコールワットの日の出」を見に行くか迷ったのだ。しかし、今は12月、春分でも秋分でもない。
塔の真後ろから登る壮絶な太陽は見れそうもない。それで見終わると、他の施設はきっとまだ開いてない
から一旦帰ってこないといけないと思う。
「面倒やなあ」
「速い目に行って、あのバルーンに乗ろや」と言う事で意見がまとまったのだ。
シュッシュプープーとツクツクが走る。このあんまり早くない感じがなかなかいい。
屋根はあるが窓はないので、日差しが防げるし風が通って気持ちいいのだ。日中の気温は結構高いがエアコン
何か必要ない。しかし、朝晩はかなり涼しい。
バルーンの乗り場はアンコールワットの前を左に曲がって行く、遠くからバルーンを見ていたら近いように
見えたが意外と遠かった。
一面の大きな田畑のある一角、安全の為か大きく金網で囲われた中に乗り場兼事務所があった。
もう先客が飛んでいるから降りて来るまで待たないといけないのだそうだ。遠くからみるとふわりと自力で
浮いて漂っているように見えたが、実は浮くのは自力でも下からワイヤーでつないでいるのだ。ワイヤーが
伸びる分しか高くあがれないということだ。降りる時はワイヤーを巻とってバルーンを下まで引きずり降ろす
のだ。
我々の番が来た。一緒に待っていた人達が一緒に乗るのかなと思ったら、「先に行け」と譲ってくれた。
「へんな奴らやから避けられたかな?」グーグーギーギーガガガガ・・とバルーンが上って行く。
風船が上ると言うよりはロープウエーが上ると言う感じだ。
ぐんぐん上に登る。正面にアンコールワットが見えて来た。
「なるほど上から見るとこうなるのか」
外堀と城壁に囲まれた城のようだ。曼陀羅に見えるかどうかは知識がないからわからない。
「もうちょっと勉強して来といたらよかった」

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真下付近は農家と田畑だ。田圃の区切りがかなり大きいようにみえる。トレンサップ湖とメコンの水のおかげで
豊かな実りがあるのだろう。
今は何も実っていない。

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「アンコールトムは確かあのへんのはずやけど?」
森の中に隠れてあまり定かには見えない。

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遠くにトレンサップ湖が見える。アジア最大の湖というが、その大きさを感じるところまでは見えない。

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バルーンの乗客室は鳥籠のようだ。全体に円筒形をしていて腰から下は鉄板で覆われている。そこから
上の部分は視界を確保するために金網になっているが、手もだせないほど細かい網目だ。
乗務員はいなくて、我々3人の乗客だけだ。椅子などはなくて、客室を立ったまま好きな景色のところに
移動するだけのことだ。一番上になったらしばらく鑑賞時間として静止状態になる。

空は晴れて音がない。
風の音もしない。
このまますーっと滑空してくれたら気持ちいいだろうと思う。

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時間が来たらギーギーグーグーガガガガ・・・と下がって行く。
1時間ほどの空の旅だ。
気持ちいい。

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