ホーチミン、マジェステックホテル

ホーチミンの宿泊はマジェステックでした。フランスの植民地時代からある由緒あるホテルです。
コロニアル風の建物で、上海の和平飯店や北京の北京飯店みたいな感じです。
私の好きな作家、沢木耕太郎の「オン・ザ・ボーダー」という本にも登場します。フランス領時代の名残を残すこのホテルに泊まって、屋上にあるバーで「ミス・サイゴン」というカクテルを飲むながら、サイゴンと呼ばれた頃のホーチミンに思いを至すというような話です。
大分前ですが、この本を読んでいたので、屋上のバーに行きました。
でも、そこは、本とは違って、唯のカウンターがあるだけでした。
雰囲気も何もありません。
「ミス・サイゴン」のかけらもありませんでした。
ビールを飲んで帰りました。
それで、今回は、上には行っていません。

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マジェステックも改装されて、ずいぶん綺麗になりました。
でも、内装や外観は昔の雰囲気を残すように注意深く改装されているようです。そのため、落ち着いた居心地よさはそのままです。
前は、室内は雰囲気もいいし、清潔だけど、少し古びていて、それがよかったのですが、今は、シェラトンやニューワールドといった欧米の高級ホテルと設備的にも負けないようになっています。
その分、値段もあがっているようなのが残念です。
ただ、ほんの少しだけ外れているので、人でごったがえしていないのがありがたいです。