先日テレビを見ていたら、マイルス・デイビスの足跡を紹介していました。ジャズ界のピカソでしょうか。
常に自らを変革していった人。
行き詰ったら、新たな刺激や発想を麻薬や酒にもとめて自ら崩壊していく人は多いのですが、いつも自らのスタイルを破壊し、新たなものを創造していくやりかたというのは、最初は凄まじさばかりを見てしまいますが、結果的には大きな共感を持ってしまいます。
「おれ自身にとって、一番嫌な事は、おれ自身の退屈する事だ」
といったような事を言っています。
この番組で出た曲で、持っていたのはこの2枚。
「Kind Of Blue」、「Mile Stones」
すばらしい演奏です。
メンバーも凄いですね。
ビル・エバンス、ジョン・コルトレーン、ロン・カータなど、そうそうたる名人ばかりです。
コード進行の上にのった即興演奏から、モードと呼ばれる、音階上の即興演奏を生み出した頃のアルバムです。
今も変わりなく新鮮ですが、このころは本当に新鮮でした。
ちょっとアンニュイな静かなバラード。
心地よい浮遊感。
名人達の絶妙のコラボレーション。
ジャズの真髄ですね。
毎週木曜は映画、音楽、書画などの話です。