オーネット・コールマン at the "golden circle"

  • 2007年11月22日
  • 音楽
  • 2人

鬼才という言葉は、唐の詩人「李賀」にのみ捧げられた呼び方だといいます。
妖しく、幻想的、それに怪奇的でもある天才の詩は、鬼才そのものです。
その代表作、「蘇小小」、すごい詩です。
シュールな世界だと言えます。

幽蘭露
如啼眼
無物結同心
煙花不堪剪
草如茵
松如蓋
風為裳
水為珮
油壁車
夕相待
冷翆燭
労光彩
西陵下
風吹雨
定型の世界を一気に通り抜けて、凄まじいイメージを表出しています。
儚く死んだ美人の墓の前で何がおこっているのでしょう。

こういう詩を水墨の画にしてみたいものです。
私の夢ですね。

オーネット・コールマン、フリージャズの鬼才といわれた人です。
このat the “golden circle”は中でも採光傑作の一つだと思います。
この詩ほどではないとしても、鬼才と謳われるイメージの高揚があります。
型にはまらない、フリージャズの世界。
即興演奏のぶつかり合い。迸る音の奔流を聞いてみよう。

ornet071122
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