CATEGORY

中国紀行

江蘇省食の旅-13、揚州から蘇州へ

さて、あさ飯に予想外に時間がかかったから、急がねばならない。 ところが老街の真っ只中だ。タクシーなんかいない。 「大通りまで歩こう」 ちょっと焦ってきた。急ぎ足で大通りに向かう。今日も朝からよく晴れてるので、 歩いているうちに汗ばんできた。通りにでても通勤時間帯になりつつある。空のタクシー がなかなか来ない。 「反対側にまわろう」やっと捕まえた。ホテルに向かいながら、老師は運転手と世間話し をしな […]

江蘇省食の旅-12、小林秀雄の蟹まんじゅう

小林秀雄のエッセイにこんなのがあると言う。 ・・・・成る程、こんな堂々たるまんじゅう屋を嘗て見た事はない。土塀をめぐらし た一郭に、大寺の庫裏めいた建物がいくつもあり、それがみな蒸しまんじゅうの湯気 を立てている。大広間は、雑然とならべられた大小のテーブル、その上に堆高く重ね られたまんじゅうの丸い蒸籠、これを取囲んでパクつく人間ども、まんじゅうの温気 と人いきれ、声高い談笑、ボーイ達のかけ声、楊 […]

江蘇省食の旅-11、食事の後は揚州老街を散策

食べ易いのでつい沢山食べてしまった。帰ったら体重調整で大変だ。 今はその事を忘れよう。 「腹ごなしに老街まで行って散歩しよう」 もう日はとっぷり暮れている。しかし、まだ暑さはたっぷり残っている。 老街を歩いていると、時々涼しい風が吹いて気持ちがよい。 夕涼みがてらか、観光客も地元の人らしき人達も沢山ぶらぶらしている。 「何か人だかりがするなあ」と思ったら生煎を焼いて売っているのだ。 屋台モノは旨そ […]

江蘇省食の旅-10、百年老店で晩飯だ

中途半端な庭園を見てから、一旦ホテルの近くまで戻った。少し時間があるので、近くの寺の 中を散策だ。沢山の骨董店が並んでいる。 最初は面白いが、だんだん飽きて来た。 「そろそろ晩飯にしようか」 「揚州の百年老店へ行こう、昔から有名な店やで」 今回は老師にまかせっぱなしだ。 「菜根香飯店」というそうだ。どうやら楊州では昔からの老舗の店を百年老店と呼ぶらしい。 他の土地では「老字号」という政府認定かどう […]

江蘇省食の旅-09、揚州何園へ行くか

不満ながらもたらたらと館内を回っていたら、大体約束の時間がきた。 「さあ、タクシーに乗って次いこう」と表を見るが、来ている気配がない。 「電話番号聞いてたなあ」と電話をすると、「申し訳ない。他の客を乗せて走っている」 「もう20分待ってくれ」と言う。 しゃあないなあと思いつつ、20分待っても来る気配がない。老師が怒り始めた。 「別のタクシーを捕まえてくる」といって道路まで出て行った。 じっと見てい […]