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コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−15、日本人がいたというHという街で。

日本人がいたというHという街で。 街の風景はまるで中国の古村に来たみたいだ。中国はとても広いところだ。とても歴史がある。 最近のかの国の政府の、あるいはトップの方のやり方はあんまり好きではないけど、 長い歴史とその歴史がうかがえる風景がやまほど残っているということについては とても敬意を払ってるし、それを見にいく、感じに行くのは今でも大好きな旅の一つだ。 今でも明代やそれ以前の建物が今も残るところ […]

コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−14、H街に行く前に朝飯を食う。

H街に行く前に朝飯を食う。 この国では、わしの乏しい知識ながら、主要都市では空港がとても立派で賑わってるわりには 列車の駅は地味でわりとひっそりしてるような気がする。このD市もそうで、近代的で立派な 空港に比べて駅は日本の地方都市の駅のように扉を潜ったらすぐに外のちいさな広場に出る。 さて迎えの車に乗って出発だ。さっそく、腹が減ってることに気がついた。ガイドさんも 腹が減ってないかと聞いてくれるん […]

コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−13、D市へ。

D市へ。 さて、まさか夜明け時に峠を越えるだけでこんなに興奮するなんて思ってなかった。 明るくなるにつれてよりはっきり見えてくる景色はとても美しい。このままずっと見ていたい。 時々、峠の下り坂の曲がり方の具合で見え隠れする景色を見ながらそう思ってるうちに、 こんなにゆっくり走ってるはずやのにいつのまにか通り過ぎてしまって、こんどは 川のような風景、もしかしたらラグーンになった入江やったかもしれんけ […]

コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−12、峠に向かう。

峠に向かう。 彼らが降りてしまうと、寂しくなるなあって思ってたら、おばさんが急いでわしらの コンパートメントに入って来た。すぐに係員がやってくる。車両ごとに待機してるみたいで すぐにわかるのだ。 見てると、その場でお金を払ってチケットを作って貰ってる。 ということは事前に買わんでも乗ってからでもOKなんや。まあ、よくある話。 おばさんは支払いが済んだらさっさと横になってしまった。 まあ当然だ。 わ […]

コロナ日和の日々、妄想の旅に出る。V国へ、H市からF市へ列車の旅−11、車中で日が暮れていく。

車中で日が暮れていく。 さて旅が始まった。しばらくは3人で話をしていた。アメリカの話、この国の話、 わしの語学力では話が次々弾んで膨らんでいくというわけにはいかない。むしろお互いに 一生懸命話題を作ろうとするけどすぼんでいくばかりだ。 だんだんと話題がなくなって、お互いの無口になっていく。 ご夫婦の旦那さんの方は早々と上の寝台にしまった。 奥さんと2人になって話が弾むというわけもなく、わしは窓の外 […]