四文字遊びシリーズ。「合縁奇縁」、「消息盈(えい)虚」。
合縁奇縁 水墨画の師匠が、縦長の半切紙にお手本の絵を描いていく。 わしら弟子は、それを取り囲んで一生懸命描き方を見てる。なるほどそうやるか。 向かい側にいるわしは、紙の上部をそっと引っ張って、新たに描く場所をつくる。 こうやって、紙を引っ張って、もう10年にもなるではないか。 そろそろ潮時ではないやろか。 この人のもとから卒業しよう。 それから、又、10年弱やろか。 元々、友人が、京都の賑やかなあ […]
合縁奇縁 水墨画の師匠が、縦長の半切紙にお手本の絵を描いていく。 わしら弟子は、それを取り囲んで一生懸命描き方を見てる。なるほどそうやるか。 向かい側にいるわしは、紙の上部をそっと引っ張って、新たに描く場所をつくる。 こうやって、紙を引っ張って、もう10年にもなるではないか。 そろそろ潮時ではないやろか。 この人のもとから卒業しよう。 それから、又、10年弱やろか。 元々、友人が、京都の賑やかなあ […]
蟹行鳥跡 英語のような横文字は蟹の横歩きのように文字が横向いてる。 漢字は鳥の足跡のように象形からできた。 もう10年以上前のことやけど、中国の杭州へ絵の修行で3ヶ月あまり滞在したことがある。 その地の美術大学で短期国際留学生として外国人を受け入れる水墨画のコースがあって、爺さんながらも学生生活、寮暮らしをしたのだ。 もちろん授業はすべて中国語、普段の生活も中国語だ。 それがわかってたんで、1年か […]
飲河満腹 よく、足るを知るとか言われるけど、あさましい欲望から逃れられへんわしら、いや、わしは、後で後悔することが多い。 例えばある日、知る人ぞ知る、裏通りの中国料理店に行ったことがある。多種多彩な料理の品揃えがあるというよりは、ストリートフード的な、裏町食堂的なメニューがならんでいるだけ、しかも日本語が通じ難くそうで、注文は料理名の横をチェックする専用のメモ紙を使う。それでも、どれも美味しそう。 […]
「一木難支」 崩れ始めたら、誰にも止められへんという話か。 あってほしくないけど、よくある話である。 某ジャニーなんちゃらの話やら、今、話題の某通訳の話やら、いくらでもある。 バブル崩壊の頃はもっとたくさんいろいろあったかな? 強烈なやつは、わしらの会社がなくなったこと。 バブルの頃は1万人弱もいてた工場が、だんだんと経営が思わしく無くなって、 毎日、何十人、何百人も、転勤、退職の張り紙がでるよう […]
久しぶりに、高校時代をすごした和歌山市に行く。 友人と飲み会だ。 雨が降るけど、心は良い気分。 学校から、それほど遠くはない「がんこ和歌山六三園」。 えらい立派なとこではないか。 お庭がすごい。 あじあん 建物は、昔のお金持ちの豪邸を改造したものみたい。 和室ではあるけど、テーブルと椅子で食事できる。 爺さんたちにはありがたい。 高級料亭なみのしつらえではあるけど、お料理などは極めて普通の「がんこ […]