元町商店街を更に歩く。
結構長い。
一番奥まで行ってみる。陶器やさんがある。
ここでいいのを買ったことがある。
そういえば、この商店街は美味しいものを食いに何度も来たことがある。
田舎に住み着いたら縁遠くなってしまったなあ。
歳のせいもあるか。
いけませんなあ。
通りだけではなくて、ちょいと横に入ったとこにも一杯美味しい店がある。
歩いてたらいろいろ思い出す。
思い出しつつ歩いてたら結構疲れる。
この商店街でいいのは、ところどころにベンチがあることだ。
疲れた座れる。
と、思ったら、目の前で先に奪われた。
結局、一回も座れへんかった。
だいぶ戻って来たら、古本屋さんがあった。
こうべまちづくり会館の中?
前からあるような記憶がない。
商店街には何軒かあるけど、何となく目について入ってしまった。
何かの専門店というわけではなさそう。なんでもある。大きくはない。
わしはなんとなく美術書関係を見てみる。
面白いことに、いろんなものが網羅されてるというわけではないのに、わしの気になるもんばっかり選んで置いてるんとちゃうかという気になってきた。
いろいろあるではないか。
篆刻や篆書の関係の本も少しある。
少しある全部が気になる。敵もさるもの、欲しいと思うやつだけええ値段がついてる。
呉昌碩の般若心経、篆書で書いたやつ。随分ぐらつくけど、高いやんか。
他にもいろいろ。
絵の方を見に行く。
こっちもいろいろある。
決して沢山はないけど、なぜかわし好みのものを集めたんやろか?
1冊気になるのがあって、何度か行ったり戻ったり。
「越後瞽女日記」、斎藤真一著というやつだ。
箱の絵に一発で魅了された。
瞽女たちの暮らしや立ち居振る舞いが、独特の視線と、感性で描かれている。
思わず中を見る。
とても分厚い。
サイズは20x25cmくらい、厚さ5cmほどもある。ずっしり重い。
2kg以上はありそうだ。
値段は税込2500円、定価は6800円。
なんだかお買い得。
中身は表紙の印象通り。
瞽女たちの哀しみ苦しみが立ち上がってくる。
旅のわびしさ、切なさがこみあげてくる
魂の叫びが聞こえるようだ。
文章もじっくり読みたい。
スケッチ画がとても参考になる。
欲しい。しかし、これからまだ大分歩き回らんとあかん。
重い、嵩張る。
一旦はあきらめかけたんやけど、せっかくリュックを背負って来てるんやからと買ってしまった。
家に帰って見直したら、やっぱりええなあ。
買ってよかった。重かったけど。
てなことで、背中がずっしりしたけど、もうちょっと元町あたりを散歩する。
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こうべまちづくり会館の中にある、神戸元町 みなと古書店。
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