上海の藍染屋で買った、藍染生地

昨年末に成都に旅行に行った話をしたが、其の時の最初は上海からだった。
寒い街中を、知ってるはずの四川料理店を探してうろうろして、結局なくなっていた
という話をしたと思う。
それで、がっかりして、「確かここにあったのに」といいながら見た店の、その隣に
藍染の店があった。前には気がつかなかった店だ。
藍染の店は大好きだ。「せっかくやから」と思い、中に入ったが、けっこう薄暗い。
そろそろ店じまいをしようとしていたのかもしれない。
しかし、薄暗い照明の中で見ると藍染はよけい渋く味わい深そうだ。
おいしい四川料理の店がなくなってがっかりだが、元気が出て来た。
この店は婦人物の服が中心の店なのかも知れない。
いつも不思議に思うが、こんな店中国でやっていけるのだろうか?
若い人は、「藍染」って聞いても、「それ何?」と言わんばかりだ。
特別価格が高くて、売れたら利益が大きいというわけでもない。安いものだ。
手作りでやれば作る過程はかなりの技術が必要がだが、品物になってしまえが、技の
冴えが表面にでるわけでもない。
見た目に色鮮やかとか、人目を引きつけるというものでもない。
柄もワンパターンが多い。
しかし、中国でもベトナムでも田舎に行けば、伝統の工芸品としてかならず登場する。
やっぱりどこにもお客がいるのだ。
私が惹きつけられるように、どこにもこういうものに魅力を感じる人がいるのだ。
日本でも藍染の好きな人は多いと思う。
それならもっと売れる工夫をしたらいいのにと思う。
この店でも、やはり買いたくなるような製品は少なかった。
デザインや使い勝手がちょっと?なのだ。
私の個人的な感想だけではないと思う。
それで、とりあえず反物を切って貰って生地で買って帰ることにした。
時間があったら、何か面白いものを考えてみよう。
天然の藍が発するモノは体にもいいそうだ。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。