竹細工のミニしゃもじ

前に紹介した、堺の唐辛子屋、「やまつ辻田」と一味を愛用している。鮮烈な辛さが
いさぎよくて好きだ。それに加えて、料理によっては、山椒辛子もおいしい。
七味も風味があってよい。いろいろ楽しんでいるが、買うのは徳用の袋入りだ。
缶入りを買うと入れやすいがすぐになくなりそうだ。
しかし、袋はなかなか使い難い。袋の端を切って、一回分ずつ、シャッシャと器用に
降り出しているつもりだが、時としてガサッと入れ過ぎになる。
うどんの上に真っ赤な塊がのってしまうとさすがに辛いもの好きでも、ちょっと
たじたじだ。それに捨てるのがもったいない。
やっぱり何かに入れようと考えた。よく竹筒を加工して、七味入れにして売っている
が中を見れるようにもしたい。それで、手近にあったガラス小瓶に入れる事にした。
見た目もかわいい。しかし、どうやって取り出そう。これをそっと振ってかけるのだと
袋と変わらない。何か小さいしゃもじのようなものがいるなあと思っていた。
先日、京都三条を歩いていたら、竹松という竹細工店があった。
こういう伝統工芸の店は好きだからよく覗く。だから早い話が、ここならちょうど
良い物がありそうだと思ってきたのだ。
実に沢山の竹細工がある。網籠のようなもの。文箱のようなもの。弁当箱のようなもの。
筒のようなもの。生活道具として味があって温かい感じだ。
そういえばここで小型の竹箒を買ったことがある。ハンディな掃除機もいいが、実際は
竹箒で掃いたほうが簡単で良い場合がおおい。
お箸も沢山あったが、箸なども使いやすいかもしれない。
しゃもじはどうだ?と見ていると、大小いろんな種類が沢山ある。
ちょうど良いのが有った。耳かきをほんとちょっと大きくしたくらいで使いやすい。
家に帰って確かめてみると、用意していたガラス瓶にもすっぽり入るし、一味も
すくいやすい。「なかなか良いではないか」と満足している。
見た目も、そとから唐辛子の紅い色がしっかり見えて食卓にはいいではないか。
他愛もないが、ちょっとだけうれしかった。

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毎週月曜は、こだわりのモノの話です。