「大琉球国」と書いてある。えらい大層な名前だ。
名前だけでも期待を持たせる。メーカを見て見ると、ヘリオス酒造とある。
こんな洋風の名前で大丈夫かいなと思うが、試してみよう。
8年古酒とある。古酒ならええやん。しかし、25度だ。古酒にしても薄めてんやなあ。
まあしかし、うまい。泡盛特有の癖は少ない。その分、強い度数からくるパンチは少ない。
しかし、古酒がベースになっているのでまろやかだ。
先週も書いたように最近はビールを基本にしているので、たまにこういうのを飲むと
「うまい、うまい」とつい沢山飲んでしまうのだ。
これだったら、薄めてないやつはもっとうまいやろうなあ。
やっぱり酒は生のままに限る。
そういえば、こないだ読んだ本に生のままの酒を飲んで喜んでる詩があった。
白楽天の詩だ。
こういうやつ。
黄醅の新酎を嘗めて微之を憶ふ 白楽天
世間の好物 黄醅(バイ)酒
天下の閑人 白侍郎
卯時に向って洽(カフ)楽を謀るを愛し
亦た曾って酉日に麄(ソ)狂を放つ
酔い来って麹を枕すれば
貧しくも富める如く
-中華飲酒詩選 青木正児著 平凡社 東洋文庫より
天下の閑人になりつつあるから、麹を枕に貧しくも富めるが如く暮らすとするか。
毎週金曜は酒や茶に関する話です。