最近夢中で読んだ本、井上ひさし、小山鉄郎・白川静

  • 2007年11月13日
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井上ひさし、「シャンハイムーン」
たまたま北京で魯迅博物館に行く機会があり、魯迅の事を思い出しました。
それで、「孔乙己」の入った短編集を買い、日本の翻訳本を見ながら読んでいます。
紹興のまずしい飲んだくれの話です。
博物館では、魯迅の蘇州、広州、北京、上海での活動とその膨大な著作を展示しています。
晩年の活動を支えたのは、上海、内山書店、内山完造氏です。
「シャンハイムーン」では、内山完造夫妻を軸に、数人の登場人物と魯迅の会話だけがあります。
そのユーモラスな会話の中から、人民や列強への思い、愛と憎しみ、
周りの人の魯迅への愛などがうかびあがってきます。
上海、北四川路。今でも残っているのかしら。
今度行った時に訪ねてみたいと思っています。

小山鉄朗・白川静、「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」
そうです。漢字は実に楽しいです。
これを読むとそういう気持ちになります。

「ああこれは、手の形からきたんか」、「これは足か」
「口じゃなくて、神に捧げるいれものなんや」
「首を切られるからこうなるんか」
この字はどうしてできたのか、元々どういう意味で造られたのか、
そういう事がよくわかります。
篆刻の為に、篆字や金文やらみていると、
どうしてこうなるかよくわからずに悩んだりしますが、
元はこうなんやから、こうかいてもいいのや。
とか、今は別の字みたいやけど、もとはどっちでもいいんやとか分かって、
字の練習が楽しくなります。

hon071113

毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。