「カフェーの帰り道」
嶋津輝 著。
東京、上野の片隅にある、「カフェ 西行」、竹久夢二の絵のような女がいるらしい。
なんだか、とてもしみじみする小説だ。
話はとてもわかりやすい。
昭和の裏町の日々の暮らしが立ち上がる。人の情がある。妬みや足のひっぱりあいがある。心に重荷を背負って。みたされない。やるせない。
でも、愛もある。希望もある。
なんだかええのだ。じわっと・・。
上野黒門町、池之端仲町、裏通りに変な焼き物があるカフェーがある。
人は、「カフェー西行」と呼んでいる。
実は、店に「女給募集 十九歳 カフェー アウグイステヌス」の貼り紙があるように、「アウグステヌス」が店名なのだ。
稲子のカフェー
チキンライスやカツレツまで 店主兼コック 菊田
俣野銀次は高等女学校で国語の教師
タイ子さんのところへ 字が読めない 書けない
なにごとの おはしますをば しらねども かたじけなさに なみだこぼるる
化粧しすぎてヤケのように塗ったら 竹久夢二の絵のような女といわれた
新聞記者が記事に 人気になって1ヶ月ほど 京橋のカフェー「銀の星」にスカウト
嘘つき美登里
松坂屋上野店の新たな本館
セイは昇降機ガールにあこがれ 25歳のセイ、26歳の美登里
セイがやめる 輸入食材会社の事務員に
セイは小説を書きたい
女給になりたい女 お多福顔 19歳 どう見ても見えない 妹小路園子
畳屋の親父以外は遠巻きに 本当のことばっかり言ったらだめ 我が家は男爵家
出戻りセイ
髭面の男 髪が似合わないという もっと変える 男装風に
次は着物 出戻り 窮屈を抱えた女 隠せない あんたは古賀セイ オレは向井正一
気に入ってないものを着ると卑屈になる セイさん何やってるの。早く追いかけて
タイ子の昔
息子の豪一が戦争に
タイ子はタバコ屋 隣の豊子さん タイ子は大人になって字を憶えた
幾子のお土産
マスターの菊田 もうすぐ喜寿 奥さん 美登里
タバコにむせる ゴールデンバット
意味不明、何のこっちゃ、わからんでしょう。
「けど、おもろそう」って思ったら、是非、この本を読みましょう。

わしの勝手なお勧め度。
星四つ半。
「語るに足る、ささやかな人生」
駒沢敏器
ニューヨークからシアトルへ。誰も知らないスモールタウンを巡る旅
夕陽のドライヴイン・シアター
神に見離された場所
幽霊の棲む館
温もりの夜の中へ
芝生の暴力
警察に届いた電話
最も素晴らしいスモールタウン
青いトマトのフライ
谷あいの寂しい音
ホテル・ブルックリン
赤い荒野のロディオ
夕陽に輝くネオン
さようなら、スモールタウン
とても良い。
見たこともない、しかも、良くも悪くもこれぞアメリカ的なスモールタウンに出会える。
「イージー・ライダー」的な、「オン・ザ・ロード」的な、「深夜特急」的なやつを大いに期待して読んだけど、そういうモノではなかった。
一緒に旅をしてるようなワクワク感が盛り上がるようなんではないのは、車で走り抜ける旅やからなんやろか。
でもやっぱり旅はええですなあ。

わしの勝手なお勧め度。
星四つ。
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