浅田次郎、「中原の虹 4」
今回の旅で、旧満州国の宮殿跡を訪れました。
張作霖などの軍閥と日本軍の結びつきがどんどんエスカレーションして、
東北に一大勢力を作ってしまった。
あげくに紫禁城を追われた清国最後の皇帝が、担がれて、満州の地に傀儡政権を作ってしまった。
その歴史への痛烈な批判が展示されていました。
「中原の虹」清国の建国と滅亡。
長城を越えるのは誰だ。
結局は、愛新覚羅溥儀皇帝だけが、逆に長城を越えてしまった。
それで、歴史の大きな間違いが始まった。
ロバート・ファン・ヒューリック、「真珠の首飾り」
何としても、失われた真珠の首飾りを取り戻さないと、
薄幸の皇女の恋はどうなるのでしょう。
犯人は死んだはずなのに・・
本当の黒幕は誰だ。
旅の途中で事件に巻き込まれたディー判事の推理は、またもや冴え渡ります。
判事とか、名前は不自然だけけれど、昔の中国のらしき、生活の中に事件は展開するので、
相変わらず、興味深いです。
毎週火曜は、最近夢中で読んだ本の話です。