ポール・オースター、「インヴィジブル」。
相変わらずポール・オースターええですなあ。
第1章
美男の大学生、アダム・ウォーカー登場。舞台はニューヨーク。
詩人になりたいと思っている。そしてルドルフ・ボルンとの出会い。
故意か偶然か?
雑誌の企画をしろとのオファー。こんなうまい話があるのか?
そして美人の妻、マルゴーを紹介される。
話がうますぎる?
ボルンの行動がおかしい?
アダムとマルゴーの関係は?
パリで何があった?
アダムの運命やいかに?
舞台はパリへ。翻弄されるアダム。
第2章
アダムの事を別の目で追いかける。
ウォーカーと姉グウィンはとても仲が良い。
もしかしたら異常なほどではないのか?
彼の魂に救いはあるのか?
彼女はどうなるのか?
フランスからアメリカへカリブの島へ。
第3章
語り手が変わる。
再びパリへ。
ボルンとの再会。
どちらがどちらを騙しているのか?
ワナを仕掛けたのはどちらなのか?
セシルの運命は?
ジムは?
めくるめく陰謀と官能。
いったい何が真実なのか?
アダムは結局どうなるのか? ボルンは? ダヴィンは? マルゴーは?
とても面白い。
エリフ・シャファク、「レイラの最後の10分38秒」。
トルコ、イスタンブール、とてもエキゾチックな響きだ。残念ながらまだ行ったことがない。
行ったことがなくて是非行きたい場所の一つだ。
最初は読んでるだけで不安になる。不穏な空気が漂ってる。
大都会の片隅、スラムの路地裏、ゴミ箱に捨てられたレイラ。もうすぐ息が絶える。
しかし、誰かが助けにくればチャンスはある。後少し、誰が来る?
そういう話、そういう展開ではなかった。
死にゆくレイラ、息絶える娼婦。彼女の目に映るものは?
彼女の頭を駆け巡る事は?
レイラはとても貧しい村に生まれた。しかし父は有力者だ。しかし、母は正妻ではない?
父は男の子が欲しかった。厳格で固陋で乱暴な父。女性蔑視。
それでも平和な暮らし。
ある日、全てが壊れた。
少女やのに何故妊娠?
村には居られない?
都会に流れて、やがては売春婦に。
それでも彼女には友がいた。
村の薬剤師の息子、とても頭の良いサボタージュ・シナン。
村の農家の末息子でトランスジェンダーのノスタルジア・ナラン
ジャメーラはソマリアから流れてきた娼婦。居場所のない不幸な女。
北レバノン出身の占い師、ザイナブは身長122cmの小人だ。レイラが金持ちと結婚して幸せに
なると占った。
アナトリア南部出身の歌手、ハリウッド・ヒュメイラ、レイラの歌を褒めてくれた。
ヘアリー・カフカ通りのフラットで5人の共同生活が始まる。
貧しいけれど助け合う暮らし。
そして何が起こった?
レイラに恋人が?
占い通りになるのか?
イスタンブールの妖しいあたりに巣食う人たちのドロドロの、でも楽しいかもしれない
生活が生き生きと立ち上がる。
とても面白い。
一気に惹き込まれる。
そして悲劇が?
5人が行動を起こす。
さて、レイラに何が起こった?
キリオス、寄る辺なき者の墓地とは何か?
途中から一気に読んでしまった。
とても良い。
とても面白い。
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ありがとうございました。