後から来た電車の客が先に駅をでる話。

田舎に住んでるけど、都会に出ることも多い。

まだ、外部世界に用があると言うのは何だか嬉しくもある。

てなことで、ある日、電車に乗って都会に出ていった。

老人が出かけ行っても普通は大した用事があるわけでないんで、帰りもそんなに遅くはならない。サザエさんのマスオさんよりは早く帰ってくる。

駅に着いた。

電車を降りた。電車の後ろの方が駅舎に渡るための踏切になっている。

普通は電車は前に進むんで、後ろの踏切は開いている。

この時は、ちょい後に反対側の電車も到着していた。

踏切はしまったまま。

わしらが乗ってきた電車は行ってしまった。

でも、わしらは渡られへん。

後から来た反対側の電車の客は踏切通らんでええから、どんどん改札出て帰っていく。

客が降りきったら、反対側の電車が出ていく。

踏切が上がる。

わしらが渡れる。

そのころには、あとから来た電車の客はもうおらへん。

踏切の前で、理不尽感が湧いてくる。何でわしらが後で渡るんや。

いやはや。考えてみたら、世の中、こんな小さな理不尽感で溢れてますなあ。

こんなん、踏切通ったら数秒後に忘れてしまう。

それに、安全な電車の運行という面から考えたら、もっともなやり方でもある。

あんまり片隅でネチネチと考えすぎずに、大きな視野で物事を考えんとあかん。

という教訓になった場面ではなかろうか。

五月雨や大河を前に家二軒 与謝蕪村

全然関係ないか。

お粗末様でありました。

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