「あらっー雨漏りが・・・」

久しぶりに実家に帰った。寒い日だ。
2階で変な音がする。
「ぴちゃぴちゃ・・・・・」
「えらいこっちゃ」雨漏りがしているのだ。
それも、畳の上にぼたぼた落ちている。
長いこと人が住んでないから、何も手入れをしていない。少しばかりの雨漏りは
今までもあったが、壁がしみたりする程度だったから、見なかったことにしていた。
しかし、今回は大変だ。既に畳はずくずくになってきている。
「どうしよう」と思ったが、どうしようもない。
とりあえず、大きめのバケツを探してきて置いた。
「このままほっておくわけにはいかない」、あせって友達に電話した。確か、
彼の弟さんが防水工事の仕事をしているはずだ。
それで、数日後、其の人と一緒に再び実家に帰った。
恐れた程、壊滅的ではないが、畳一枚が、「水害の後」状態だ。
隣の畳みにも及んでいる。
それはそれとして、雨漏りはどうだろう。
早速専門家が屋根に登って調べてくれている。
誰も住まない家を本格的に直すのも大変だから、応急修理ということになる。
「どうなん?」
「これやったら、今直るよ」、「応急ということやけど」
「それは助かるわ」
さすが専門家だ。私が、せっせとずくずくの畳を取り除いている間に直してしまった。
ありがたい。
しかし、これから先が心配だ。手入れをしないうちに少しずつ崩壊していくのかも
知れない。
外から壊れると、修理も必要だ。
困ったものだ。

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