ア・キャトルのクリスマスケーキ

俗に言う「左党ですか?右党ですか?」と聞かれると、それは「左党です」と答える。
一応何の自慢にもならないが酒飲みを自負しているし、「甘いものは好きではないので」
とか言っている。しかし、実は年をとると甘い物が食べれるようになるのだ。
むしろおいしいと思える時も多々あるようになる。
そう言えば、昔私の父も、甘い物を食べながら酒を飲んでいた。当時は「気持ち悪い」と
思っていたが、同じことをするやつになってしまった。
先日はクリスマス。「クリスマスケーキは何にする?」と自ら言いだす始末だ。
「インナートリップのケーキはおいしかったけどね」
昔、道頓堀にインナートリップという店があった。「はり重」の御堂筋を挟んで向かい側
あたりにピンクの派手なケーキ屋さんがあって、入ると
「あのう男性だけはお断りしてるのですが」と言われ、「いや、連れがすぐきますから」
としどろもどろにならないといけないような店だった。
男には座っていても落ち着かない店だったが味はとてもおいしかった。
ここの「ブッシュ・ド・ノエル」というクリスマスケーキは当時甘い物が苦手な私でも
「これはうまい」と思えるものだったので、「あんなの食べたい」と言うと、
「あれに近いというと、ア・キャトルやろうね」ということになって、早速予約した。
ア・キャトルは値段は少々高めだが私でも味はいいと思う店だ。材料がいいし、甘さの
具合も程良くて、丁寧に作られていると言う感じがする。
さて、クリスマスケーキが来た。
確かに美味しい。
上品な味だ。
一日おくと味にコクがでるような気がして更においしくなる。
「インナートリップのケーキがそうやったね」
やっぱりインナートリップが懐かしい。
と私でも思うのであった。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。