爺さんたちの万博と大阪の街。09ーでは、大屋根夕陽へ。

さて、日没の頃となった。

インドパビリオンを出た頃、ほぼこの日の日没の時刻になった。
予定通りだ。
体力のない爺さんたちの作戦通り。
夕方になったら、会場の西側にいるようにする。
そこから大屋根に上る。
きっと、夕陽を見ながら、海とパビリオンを見下ろすのがいい感じの景色になるはずだ。
万博の全体を見渡す。
十分楽しんだら、大屋根を半周して、東ゲートまで戻る。
体力が残ってたらもう少し見て行く。
こんな目論み。うまく行くかな?

 

あじあん

では、屋根に上る。

ちょうどエスカレーターがある。

助かるなあ。あちこちにある。
上に登ったら下が見える。

上から下を見るっていつも楽しい。なんとなく嬉しい。
爺さんも木に登る。

パビリオンが見える。

中を見やんでも楽しい。
西ゲートのあたりから反時計回りに歩いてる。
向こうは海だ。

あじあん

少し夕焼け気味。

いい感じ。

パビリオンを見下ろす天井上の通路にも照明が入り始めた。
シオユスリカっていう虫が大量発生して夕方はえらいことやって聞いたことがある。
しかし、もう駆除されたんやろか。全く寄ってこない。
遊歩道を歩いてる人が増えている。

わしらと同じ、夕暮景色目当ての人がたくさん来てはる。
撮影ポイントではびっしりと並んではる。

ポーズが決まるまで、それを綺麗にとれるまで動かへん人もいてる。
気持ちはわからんでもないけど、めんどくさい人たちだ。

わしらも必死で写真撮ってたら逸れそうになるくらいだ。
1周2kmらしいんで半周の1kmは歩かんとあかん。
普通なら10分ちょい。しかし、そうはいかんやろ。
無理せんとゆっくり行こう。

あじあん

あたりはだんだん暗くなって行く。

しかし、残念ながら曇りだ。

海の上も雲と靄でボヤッとしてる。
赤くなりかけの空もスッキリしない。
それでも、夕景色としてはそれなりの風情がある。

照明がつきはじめたパビリオンたちもそれぞれが色とりどりで美しい。

なかなかエエではないか。
どんどん混んでいく屋根の上、ほぼ休む場所はない。
前に進むしかない。
海側はだんだん景色が変わって行く。
パビリオン側もちがうやつが次々と現れて美しい。

そうこうするうちにフランスパビリオンが見えてきた。

東ゲート近くのエスカレータまで来たら、これで半周終わりだ。

やれやれ、下に降りよう。

あじあん

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