最近読んだ本、「忘却についての一般論」、「まるで渡り鳥のように」。

  • 2025年5月8日
  • 7人

「忘却についての一般論」

ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ 著。

あじあん

「カーネンション革命」、アンゴラで起きたこと。

ルドは、若い娘。ポルトガルからアンゴラの首都ルアンダにやってきた。
両親が亡くなり、姉を頼ってやってきたのだ。
姉はダイヤモンド商人と結婚したばかり。高級アパートの最上階で暮らしている。
そして、激動の時代がやってきた。独立運動の嵐がやってきた。
街は殺戮と破壊の巷に。
そして、ある日、義兄も姉も帰ってこなかった。
一人取り残された。暴徒がすぐ近くまで。
ドア窓も塗りつぶす。誰も気がつかない魔法の部屋に閉じこもる。
ワインはたっぷりある。食料もかなり。
日々が過ぎ、月日が経っていく。
自分との対話しかない日々。あるもので取り崩していく日々。
時には、ベランダから物を盗む。時には鳩がやってくる。
年月が経つ。
外では混乱と退廃と暴力と。
そして、少しずつ平和もやってくる。
さまざまな人が生まれて、死んで行った。
さまざまな物語が生まれた。
とてもドラマチックで波瀾万丈な暮らしが、淡々と語られる。
ダイヤモンドを餌に鳩を釣る。
手紙がついてる。
その手紙は?
そのダイヤは?
もう食べるものがない。
壁の向こうには何が?
そして助けが?
とても面白い。
素晴らしい。

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ半。

「まるで渡り鳥のように」

藤井太洋 著

あじあん

わたしは人間が見たことのないものを見た。

SF短編集である。
とても面白い。
・ヴァンテアン
あれはサラダ?
バイオコンピュータ。
彼女の頭脳が産んだ巨万の富が? そして・・
・従卒トム
戊辰戦争の頃、アメリカから買った(売り付けられた)銃は南北戦争が終わって要らなくなったやつだ。
そして兵士は? 死体を戦につかう?
・おうむの夢と操り人形
究極の対話ロボットとは? おうむ返し?
・まるで渡り鳥のように
旧正月の大移動。宇宙でも?
・晴れ上がる銀河
・距離の嘘
・羽を震わせて言おう、ハロー
・海を流れる川の先
サツ国の攻撃に島は耐えられるのか?
海の中の川とは?
・落下の果てに
・読書家アリス
AIが作成した投稿小説をAIが判断して選別する。
果たして?
・祖母の龍

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

あじあん

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