町田そのこ、「52ヘルツのクジラたち」。
キコ、三島貴湖はとうとう大分の海辺の小さな村にたどり着いた。
誰も知らないところで、やるなおせるのか?
心の闇は晴れることがあるのか?
周りの人はほっといてくれるのか?
いやいや、好奇の目がつきささる。おせっかい婆さんたち。
ある日、女の子?男の子?出会った子どもがとても気になる。
虐待を受けてるのではないか? 自分もそうだったからよくわかる。
少し、心がつながる。
そしてある日、その少年が訪ねてくる。やっぱり。
キコには助けれるのか?
ムシと呼ばれる子。
52ヘルツで鳴く鯨の声が彼を救うのか?
キコの背負ったきたモノ。実母と義父からの陰湿な虐待?
救ってくれたアンさんとは?
キコを愛人にしていた男はどうなった?
ムシとよぶ子を産んだ母とは?
甘やかせた親は?
償えない過ち。
届かぬ声の行方。
最果てでの出会い。
52ヘルツのクジラたち。その鳴き声とは?
読むのはつらいけど、前に進もう。
希望はあるか?
救いはあるか?
許しはあるか?
志川節子、「博覧男爵」。
本の扉の紹介文にこんなことが書いてあった。
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日本に初めて博物館を創り、知の文明開花を成し遂げた挑戦者
幕末の巴里万博で欧米文化の底力を痛感し武力に頼らない日本の未来を開拓する男がいた
黒船の圧力おびただしい幕末。信州上田で生まれ育った田中芳男は、巴里で行われる
万国博覧会に幕府の一員として参加する機会を得た。その衝撃は大きく、
諸外国に比して近代文化での著しい遅れを痛感する。軍事や産業を中心に明治維新が進む中
日の本が真の文明国になるためには、フランス随一の植物園ジャルダン・デ・プラントの
ような知の蓄積を創りたい。「己に与えられた場で、為すべきことをまっとうする」ことを
信条とする芳男は、同じ志を持つ町田久成や大久保利通らと挑戦し続け、現代の
東京国立博物館や国立科学博物館、恩賜上野動物園等の礎を築いていく。
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司馬遼太郎モノや、大河やドラマで主人公にならへん人たちの話って結構好きだったりする。
誰も彼もがエエもんで、華々しい主人公で、カッコええ人たちばっかりではない。
地道に頑張った人たちの記録が掘り起こされたらいいなって思う。
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ありがとうございました。