最近読んだ本、「類」、「土と脂」。

  • 2025年3月13日
  • 13人

「類」。

朝井まかで 著。

 

あじあん

あなた働いてくれませんか。もう限界なんです。

森類。かの有名な森鴎外の子供だ。
日本を代表する文豪を父に持ったら、子供はどんな育ち方をするんやろ。
興味はある。
軍医のえらいさんでもあるし、とても謹厳実直のイメージがある。
馬に乗って役所に通う。髭を生やしてる。
家にはばあやがいてる。
書斎にこもって難しい顔で葉巻をくゆらしてる。
本当はどやった?
家には美人の妻がいる。
誰もが振り返る絶世の美女だった。
長男 於兎(オットー?) 長女茉莉(マリー?)
次女杏奴(アンヌ?) 次男不律(フリッツ?)
三男類(ルイ?)
キラキラネームの元祖?
本人も相当なイケメン。何せ、留学してたドイツから元カノが追いかけてくるくらい。
家には豪邸、観潮楼がある。
類は何もできない。
学校に行っても出来がよろしくない。将来が心配だ。杏奴についてまわる。
きっと、お金はあっても自立できない?
絵でも習ってみるか? 少しは目がある?
杏奴とパリへ。
さて、どうなる? パリで学ぶ著名人たち・・・ 彼らに囲まれて才能が開花するのか?
自由奔放な茉莉。 絵の世界で認められ始めたか杏奴。
いつまでも開花しない類。
父の死・・ 結婚・・・  千朶書房・・
茉莉は文筆の世界に・・・ 類も文を書き始める
とても面白い。
数奇な人生。いつか日の目が・・・?
妻と娘・・・
とても面白い。

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ半。

「土と脂」

デイビッド・モントゴメリー+アン・ビグレー 著。

あじあん

微生物が回すフードシステム

土の中にはたくさんの微生物がいる。
そして、植物の根とそれらバクテリアとが働きあって、生命の源になるミネラルなどを
生成して植物に与えている。
人間は、それを食べて、あるいはそれを食べた家畜を食べて健康な体を手に入れることができる。
人類は、この実に簡単な自然の営みを、長い間かけて、こわしてきたかもしれない。
土を耕す。肥料を与える。広大な農地をつくる。
様々な工夫で、食料の生産性をあげて、飢餓のない豊かな世界をつくろうとしてきた。
もしかしたら、そのやり方は正しくなかったのかもしれない。
著者たちがずっと推奨するやり方がある。
耕さないということだ。
根を切らない。虫を殺さない。雑草を根こそぎとらない。
なんだか、楽そう。
なんだか、楽しい。
刈った草は地面に撒いておく。地面を露出させないで常になにかを植えて育てる。
なぜそれがいいのか。その理屈はどうなのか。
丁寧に解説されてる。
とても面白い。
こんな方法で、野菜がどんどんできて、わしらがそれを食えるならとても健康に暮らせるではないか。
こんな方法でできた野菜を食った家畜を食えるならとてもいいではないか。
どうして、そうなる。理屈はこうだ。
とても説得力がある。
しかし、こういう農法がビジネスとして成り立つか?
わしらがいつも食べる食物がこういう循環の中でできたものになっていくのか?
難しい、あるいは時間がかかるのかもしれない。
この本はとても役に立つ、とても良いことを書いてるように思える。
今食ってるものが恐ろしくもなってしまう。
正しい食事をしたいものだ。

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ半。

あじあん

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