最近読んだ本、「天国でまた会おう」、「デウスの城」

  • 2025年2月8日
  • 12人

「天国でまた会おう」

ピエール・ルメートル著

あじあん

休戦はすぐそこまで。誰ももう戦いたくない。そんな時、中尉が方からぶつかってきた。

アルベール・マイヤールはフランス軍の一兵卒。ドイツとの戦場にいる。
戦いたくないのに砲弾が降って来る。
目の前で爆発。吹き飛ばされる兵士がいる。
そして、ブラデル中尉。彼は何をしている? なんだかおかしいではないか。
気になる。
そして、ある時、砲弾が爆発した跡の穴を見てたら、中尉が肩からぶつかって来た。
いったい何が? 穴から出られない。どうにか穴を出て、中尉を見つけださなければ。
突然土砂が降り注いできた。パニックになる。誰が何をした。このままでは。
そして・・・。
気がついたらまだ土の中。顔の前にあるのは、馬の顔。
そして・・・・。
死んだと思ったら、掘り返してくれたやつがいる。
エドゥアール・ベリクール。ブラデル中尉のおかしな振る舞いに気がついてた。
何かが埋められてる。
やっと、掘り出した瞬間、砲弾の破片が彼に激突した。
そして・・・・。
やっと戦争が終わった。
エドゥアールは病院の中。顔が半分吹き飛ばされてる。しかし、顔面回復手術を断固拒んでいる。
アルベールは彼につききりだ。命を助けてもらった恩がある。
パリに戻ろう。ブラデルが邪魔をするのか?
エドゥアールは家に帰りたくない。なぜ・・・
そして。
戦後のどさくさがはじまる。
ブラデル中尉はどうたちまわったか?
エドゥアールには絵の才能がある。しかし、顔が半分ない男はどうやって生きていくのか?
いつまでも麻薬漬けで・・・
何か良いアイデアが・・・
とても面白い。
これは、映画にしたらおもしろいやろって思ってたら、やっぱり映画になってた。
これからどうなる?
つぎつぎにハラハラドキドキの展開。
馬の顔か、背徳の芸術家?
金に女に権力・・? したい放題の男の末路は?
そして最後に・・・?
こうくるか・・・?
とても面白い。

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ。

「デウスの城」。

伊藤潤 著。

あじあん

島原の乱。幕府軍12万対一揆軍3万7千、日本史上最大級の内戦?

関ヶ原の戦いはあっけなく終わった。
圧勝のはずの大阪方が崩壊した。小西行長の陣にも敵がせまる。
死を覚悟した、行長は小姓3人に脱出を命じる。
駒崎彦九郎範茂、日吉善大夫元房、松浦佐平次重能。
誰もがキリシタン。それぞれがどう生き延びるか。
彦九郎はキリシタンの縁故をたどって九州へ。そして、キリシタン信仰の真っ只中へ。
善太夫は落武者狩の中、救われて匿われ、その後、家康の側近、怪僧以心宗伝に拾われる。
佐平次は、無事小西家に帰り着き、加藤藩に収容されて、生き延びる。
それからの彼らの運命は。
徳川幕府が始まろうとしている。キリシタンの規制、迫害が始まろうとしている。
キリシタンの受難の時代が始まった。誰もが棄教を迫られている。
そんな時代をキリシタンとしてどう生きるか。キリシタンとして生きないのか。
キリシタンとは何なのか? 神は何を教えてくれるのか? 神はわれらを救ってくれるのか。
これからどうすればいいのか。死なずにすむためには信仰を捨てるしかない?
イエズス会の神父たちはなぜ殉教を勧めるのか? なぜそれを美化するのか?
それは本当に神の教えなのか? 侵略と貿易の道具に過ぎないのではないか?
なぜ、神は一つなのか?
なぜ、一つの神のもとでしハライソに行けないのか?
3人は、それぞれの境遇の中で生き方を模索する。
彦九郎は教えを貫く美を追う。殉教の中に救いがある?
善兵衛は、信者、元信者が死なないで済む方法をさぐる。
信徒たちは、少しずつ、追い詰められていく。
生きるための選択の一つに、死んでハライソに行くという殉教の道が大きくなっていく。
3人はそれぞれの道を行く。
達成感はあるのか。
何かを救っているのか。
迷いはないのか。
キリシタンたちは追い詰められ始めた。
そして、とうとう・・・。
天草へ。島原へ。
戦が起こるのか。
烏合の衆に勝ち目はあるのか? 神はどこに宿るのか?
奇跡は起きるのか?

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ

あじあん

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