最近夢中で読んだ本、倉橋由美子、北方謙三

  • 2008年1月8日
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倉橋由美子、「交歓」
色白美人が仄かに酔って、三酔芙蓉を呈している。
朝は白、昼は薄紅、晩は深紅に色を変える芙蓉の花のように。
この人と女と女、食後に愛し合うのはデザートのようだと。
では、メインは男とどんなコースが・・
全編、四文字漢語のサブタイトルがあって、
それにまつわる詩があったり、話があったり、
中国の説話や物語を知っていたり、漢詩に興味があると
とても面白い。
知的な空想の世界にしばし遊べるのだ。

寒梅暗香、三酔芙蓉、二つの言葉、篆刻の課題に貰いました。

北方謙三、「水滸伝 15折戟の章」
戦いは膠着状態。
宋軍はじりじりと首を絞めてくる。
このままでは、いつか梁山泊に攻め込まれる。

そんな中で、花栄が放つ、渾身の矢の一撃。
信じられない距離を飛んで、見事に包囲軍の将軍、宿元景を
射抜いてしまう。

一方、梁山泊の軍師、宣賛は奇策は、別働隊が長躯、北京大名府を
つくというもの。
見事に敵の動揺を誘い、戦いは急遽収束に向かう。

しかし、勝ったわけではない。

hon080108

漢語と中国の物語、楽しみは尽きない。

毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。