やはり年の初めだから、画き初めをしないといけないだろう。
一応部屋をきれいにして、敷き布を置き、新しい水を汲む。
道具を用意して、墨をする。
考えてみれば、すべて中国で調達したものだ。
課題は昨年末に老師から頂いたもの。
心を鎮めて描いて行く。
思い通りにとは行かないが、一応仕上がった。
さて、老師にどこまで直されるか。
味のある線、味のある滲み、難しいものだ。
ただ、中国に旅して、記憶を溜めていくと、確かに老師の描きたい気持ちが
少しは伝わってくる。
「画を真似るんじゃなくて、その気を写すんだ」という気持ちは分かっているつもりだが技術がついていっていない。
課題だけでは面白くないので、自由作品を一つ描いてみた。
庭に咲いていた蘭の花。
蘭の妖しさが表現できない。
まだまだですな。
毎週木曜は、映画、音楽、書画などの話です。