「パッキパキ北京」
綿矢りさ 著。
パッキパキの駐妻、真夏の北京を大暴走!
これは素晴らしい。
痛快無比!
身勝手、ひとりよがり、したい放題の自己中女?
と思いきや、ようみてたら面白すぎる。
やりたいことやって何が悪い?
ひとりよがりのどこが悪い?
人生エンジョイを堂々とやってどこが変?
チャラくて、軽くて、節操がない?
そんなことはない。ちょっと極端ではあるけど、言うてることはその通りではないか。
やってることは極々、まともではないか。
こんなふうにバシッと考えて行動できたらなんてええんやろ。
痛快やろ。
羨ましい。
どこの国でもそうなんやろけど、中国の人についても、日本人からみたら、かなり驚くような、
考え方、意識、感性の違いがある。
深くとつきあえばとまでは言わなくても、少し距離が縮まるとそれが如実にわかる場合がある。
独特の価値観、仲間意識、もたれあい・・・とても戸惑うこともある。
ステレオタイプに全部がそうということはなくても、ある種の個性であっても、やっぱりその違いに困らされる時も多くあるのではなかろうか。
そういう微妙なところも感知するちゃんとしたアンテナも感じられる。
こんな北京生活、とても羨ましい。
ええですなあ。
わしの勝手なおすすめ度。
星五つ。
「火星に住むつもりかい?」
伊坂 幸太郎 著
この状況で生き抜くか、もしくは火星にでも行け。希望のない二択だ。
伊坂ワールドですなあ。
とても良い。
とてもワクワク。
ついつい一気に読んでしまう。
なんだかコロナ以来急にやろか、お上やマスコミ、SNSなんかの動きにとても違和感を感じることがある。
なんだか足の引っ張り合いがきつんではないか? ちょっとなんかあるとすぐにタタかれる、引き摺り下ろされる。失敗を反省してやり直す機会は与えらないかのよう・・
何かあるとすぐに規制がかけられる。その根拠は遠大すぎてわかりにくい。
そして同調圧力。
マスコミが率先してるかのよう。
たしかに動けない、動かない的な方が事勿れとして無事だと思うのかもしれないけど・・・
リスクを恐れすぎて万人が萎縮してる、そうさせるような世の中の動きでもあるのでは?・・・
こんなことが進んだらある日、この本にあるような世界が現れるのではなかろうか。
平和警察。
魔女裁判。
炙り出し。
密告、拷問。
公開処刑。
似たようなことがいっぱい溢れてる。
誰でも犯罪者、危険人物にされてしまう世界が目の前にあるような・・
恐ろしい・・・
わしらには黒いツナギ服の男は助けにこない。
しかし、あんまり萎縮せんと生きてたいなあ。
もう歳やのに。
本はあっというまに読んでしまった。
とても面白い。
わしの勝手なおすすめ度。
星五つ。
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