四文字遊びシリーズ。「一木難支」、「周章狼狽」。

「一木難支」

崩れ始めたら、誰にも止められへんという話か。

あってほしくないけど、よくある話である。

某ジャニーなんちゃらの話やら、今、話題の某通訳の話やら、いくらでもある。

バブル崩壊の頃はもっとたくさんいろいろあったかな?

強烈なやつは、わしらの会社がなくなったこと。

バブルの頃は1万人弱もいてた工場が、だんだんと経営が思わしく無くなって、

毎日、何十人、何百人も、転勤、退職の張り紙がでるようになった。

給料は減るわボーナスはないわ。

会社の中は、改革と立て直しのためのプロジェクト三昧。

トップが変わるたびに新しいプロジェクト。

改革の最前線で頑張ってたつもりが、いつのまにか反対勢力。

昨日の見方は明日の的、反対の反対派賛成なのか。

わけわからん。

身内よ、腹心よと思ってた人がいつのまにか、あっち側にいてる。

哀しいもんですなあ。

バブルが弾けて、お金をなくした、家をなくした、家族崩壊なんて人もいてた。

哀しいですなあ。

あじあん

:::「すべて無駄だった」

もう夕方だった。涼しい風が吹いてきた。

その涼しさがさわやかでもあり、もうそんな風の吹く時間かと疲れも感じた。

わたしたちは近い塔のそばのベンチの腰をおろした。

「すべて無駄だった」とあなたは言った。「でも、もう終わった。ほっと息をつくときだ。それにふさわしい場所だ。

:::カフカ断片集 新潮文庫 より

「周章狼狽」。

最近、スマホやら、アップルウォッチやらを触ってて、慌てふためくことが多い。

元々、ITの仕事をしてたんでデジタル音痴とか、機械やコンピュータが苦手というわけではない。

はず。つもり。

しかし、突然、わけわからんようになることがある。

ついさっきまで動いてたアプリが動かんようになったりする。

いきなり、普段は聞いてきいへんパスワードを要求してきたりする。

しかも、正しいやつを入れてるのに何遍でも聞いてきて、しまいには動かんようになる。

突然登録してハズのカードやなにやらが消えてしまってる。

けっしてわしが悪いわけではない。

なんかしらん、向こうが悪いのだ。

一旦電源を切って入れ直したらOKになることがとても多い?

なんでやねん。

一旦アプリを消して、再インストールしたら、何もなかったかのようにスルッと動く場合もとても多い?

なんでやねん。

それでもあかんとき、こまってしまって、電話でヘルプしようとする。

ほとんどの場合が、電話の窓口を置いてない。あるいは隠してる。電話番号に行き着くのが不可能だったり、とても難しかったりする。

あってもナビダイヤルだったりする。電話代たいへんやで。

大抵の場合は「よくある質問」を参照したらいけるはずやと書いてある。

大抵の場合、それからかなり外れてる。

困ったもんだ。

一時期、海外拠点や外国人を利用したコールセンターが流行ったような気がする。最近はそんなのもほとんどなくなった。コスト削減ですなあ。

困るのは利用者だけだ。

ほんまにどうしたらええんや。

叫びたい時あるで。

あじあん

:::「失敗することさえできない」

家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、あらゆることに、わたしは失敗する。

いや、失敗することさえできない。

:::カフカ断片集 新潮文庫 より

あじあん

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