どうです。綺麗になったでしょう。
先週紹介した、金刀比羅さんで買って来た鉄瓶だ。
正直買ってすぐはこれで湯を沸かして飲むという気はしなかった。
そこで手入れを始めた。
現在じっくりと子育て中だ。
まずどうやって手入れするかいろいろ調べた。といってもネットを検索しただけだが
いろいろ掲載されているので実に便利だ。
プロでなくても出来そうな事が沢山ある。
まず、絶対に中をいじくってはいけない。やすりなどで中の錆をごりごり落とすのはもっての他
だそうだ。それで、最小限ポリポリ落ちそうな錆だけをたわしでさっとこすり落とした。
それから緑茶の茶殻を入れて煮詰める。緑茶のタンニンに消毒効果と防錆効果があるらしい。
煮詰め切ったら又水を足して更に煮詰める。
3日くらい続けると、水の茶色く濁った金気や金臭さがなくなった。
中は大体いけそうだ。それでは外も綺麗にしよう。
折角年月をかけて古びた味がでてきたやつだ。これも削ったりして磨きあげたら何にもならない。
表面も茶殻で拭いたらいいそうだ。やはりタンニンの防錆効果なのか。
なんども丁寧に拭いた。
それから椿油を布につけて拭いた。
「ほう、えらい綺麗になるやんか」
取っ手のところに銀の象嵌があるのも見えて来た。
蓋はどうしよう。裏をみると緑青がびっしりとこびりついている。
ということは銅でできているのだ。銅の汚れはとれるはずだ。しかし、年月の味もある。
どうしようかと悩んだが、蓋は綺麗にしたほうがすっきりするかもしれないと考えた。
銅の汚れの落とし方もネットに沢山掲載されている。
便利な世の中になったものだ。
酢と塩を混ぜた液に布を浸して拭けばいいだけだ。
しかし、撫でればすっと落ちるわけではない。毎日すこしずつごしごしやっているとだんだん
綺麗になっていくのだ。
蓋のつまみも真鍮であるのがわかってきた。
拭き終わると、綺麗な水で洗い流して乾かすのだ。
「なかなかええやんか」
満足のいくモノになりつつある。使ってみよう。
先週の金曜のブログで紹介したように緑茶を飲んでみたら実にうまい。
これからは使いながら育てていこう。びっしりと湯垢がつくところまでいくといいなあ。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。