ベトナムでは女子高校生の制服もアオザイなんで集団で自転車に乗ってやってくるのをみると
「青春がやってきた」という風に見える。普段、若い女性は結婚式など、例えば日本では振袖を
着るような場面でよく美しいカラフルなアオザイを着ている事が多い。色とりどりで華やかだ。
又、お店や事務所などの制服の場合は白っぽいアオザイが多いような気がする。やっぱりフォーマル
感が強い。
それと、アオザイは太った人は着られない。スリムな体にびしっとはりつくようなデザインだから
太った人が無理に体に合わせて仕立ててみてもとてもアオザイに見えないのだ。
ということは、ベトナムの女性は基本的に痩せているということだ。
但し、そんなに体の線にびしっと沿っているのに、あまりエロチックな感じはしないのが不思議だ。
チャイナドレスなんかは同じ様にスリムなデザインだが、腰のあたりまで大きく切れ込んだスリット
から綺麗な脚が見えるとこれまたどぎまぎしてしまうのだ。そういう意味ではアオザイの下の部分は
パンタロンのような緩やかなパンツになっているのでセクシーさに結びつかないのかもしれない。
それとも私が枯れてしまったからやろか?
何にしても、店に入ると、ドアの向こうでにこやかに、優美に頭を下げながら、
「いらっしゃい」と言われると、それだけで蕩けてしまった。
「こちらへどうぞ」・・・なんぼでも行くで・・・
どんどんどんと3階まで登ってしまった。
ホーチミンの刺繍画の店の話だ。
ベトナムは刺繍画が有名だ。元々は中国から伝来しただと思うが、中国画風の画題を女性の手で
繊細に刺繍したものが売られている。
古典的な花鳥画風ものものあれば山水画風のものもあるし、現代画風のものもあって多種多彩だ。
この店にも1階から3階まで沢山の作品が並んでいる。どれも売り物だ。
1階の奥では、女性が刺繍をして見せているが、これは客が来た時だけやるデモンストレーションだろう。
ずるずるっと見るだけみて、買わなかったら、もう後はなにもすることはないから、綺麗なアオザイの
お姉さんに慇懃に送りだされるだけだ。
「きょうはちゃうで」最初にホーチミンに着いた日に下見に来て会って、帰る日にもう一度来たのだ。
持って帰るとなると重いし嵩張るので実際に買うのは最後に日にしないといけない。
今迄にも、花鳥のモノとか山水のものを買ったことがあるが、今回は金魚が気になっている。
モノは透過型のダブル刺繍だ。両面に同じ模様を刺繍していていて裏からも表からも全く同じ模様が
透けて見えるのだ。もともとこういうモノはとても高くて手が出ないという印象を持っていたが、
最近の円高で結構割安に見えてしまったのだ。
「思い切ってこの大きいヤツを買うか」とついその気になってしまった。
買うとなると、「まあ、こちらにお掛け下さい」、更にお茶がでて、特上の笑顔のサービスがついてくる。
その割には1円もまけてくれない。
こんな店でせこい事を言うたらあかんのだ。
「ドルで現金で払いますが、端数はカードでいいですか?」ドルが足りなくて結局せこくなってしまった。
店名、「XQ SAI GON(Trung Tam Thuat Va Thu Cong Nghe)」
ジャンル 刺繍画専門店
住所 70B Le Loi,Quan 1,TP,HCM
レロイ通りを西に行くとベンタイン市場にいくまでに道路の北側にある
電話 (84-8)3827 7305
言語 ベトナム語、英語
毎週月曜はこだわりのモノの話です。
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