最近読んだ本、「街とその不確かな壁」、「死亡告示」。

  • 2024年2月27日
  • 35人

「街とその不確かな壁」

村上春樹 著。

あじあん

君がぼくにその街を教えてくれた。「本当のわたしが生きて暮らしているのは、高い壁に囲まれたその街の中なの」

相変わらず人気の高い作家ですなあ。

図書館に予約してから1年近く経ってやっと順番がきた。

僕は16歳のときに恋に落ちた。

そして、影のない世界へ行った。なぜ?

影は門の外に。なぜ?

そこはどんな世界?

そこに彼女はいたのか?

恋愛というのは医療保険のきかない精神の病のことだ。

夢を読むのが仕事?

それは誰が作った世界なのか?

影は言う。帰らねばならない。何があっても。

そして、気がついたらこちらの世界。

地方の小さな街。図書館に雇われた。

子易さんという小柄な老人が図書館の持ち主だ。

ベレー帽をかぶって灰色の髭をはやし、チェックのスカートをはいている。

半地下の小さな部屋で薪ストーブに林檎の木を薪にして部屋を暖めて待ってくれていた。

果たして彼はこの世の人なのか?

「人は吐息のごときもの、その人生はただの過ぎゆく影に過ぎない」

ここは高い煉瓦の壁の内側なのか、それとも外側なのか。

お墓のそばのコーヒーショップ。

ジャズが流れている。

いったん混じり気のない純粋な愛を味わったものは、ある意味焼き切れてしまうものだ

来るべき激しい落下を防げるはずです

イエローサブマリンの少年。

誕生日の曜日をあてる。だれのでも。

水曜日の子供は苦しいことだらけ。

ジェレミー・ヒラリー・ブーブ博士。

古い夢 大きな卵のような形 白い埃 居留地に生息する単角獣たちと門衛とそして街が必要とする特殊な資格を得た確かなもの。

その街に行かなくてはならない。

僕がそこまで連れて行く? イエス

究極の個人図書館。

相変わらずの村上ワールド。

とってもウマイコト言い!

とても面白い。

夜啼鳥が孤独な夜の歌をうたい、中洲の川柳がそれに合わせるように細やかに枝を揺らした。いつもより川の水音が大きかった。春が巡ってきたのだ。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ。

「死亡告示」

ジェフリー・ディーヴァー 著

あじあん

ミステリーの巨匠の短編集。

・プロット

絶大な人気を誇ったスリラー小説家 J・B・プレスコットの死去が報じられた。

考え抜かれたプロットとスピードのある展開、小説とはそうあるべき・・。

ニューヨーク市警のジミー・マロイは疑問を抱く。

・カウンセラー

マーティン・コーベル

アナベル・ヤング、世界はニームに侵されてる。子供が危ない生徒が危ない。

説得できない。治療できない。殺すしかない。

ニームとはなにか?有罪にできるかどうか?

・兵器

テロ情報があった。アルジェリア人、大学教授兼ジャーナリスト、ジャック・ベナービーが拘束された。

ジェームズ・J・ピーターソン退役大佐が指揮をとる。IAS イタリア。

自白のプロたちが集合。さて?

・和解

父は飲み食いに来てただけではない。あの円卓にいた男たち

実は用心棒 人殺し そしてランサムは?

・リンカーン・ライム

・死亡告示

さて、これが一番良かった。短編というより中編。とても読み応えがある。

・永遠

ニューヨーク州ウェストブルック郡、住民の大半はブルックリンに通勤するような土地柄。

数学者が刑事になってしまった。しかし、数字以外に出番はない日々?

ある日、幸せな夫婦が自殺した。

二人とも満ち足りた気持ち、永遠に一緒にいられる。ベンソン夫妻とあった。

なぜかおかしい、気になる?

「死出の旅、自殺の安楽死の完全ガイド」

続いて、ウィットリー夫妻はガレージのMGの中で、ガスが充満。

幸せな遺書。

あまりにもおかしい?

彼は、21-24を申請。変死事件に不審な点があったと?

コーネル大学で数学を学んだ、タル(タルボット・シムス)がその刑事。

4%クラブの人。

この連続自殺。統計的にありえない。

もしかしたら、殺人ではないのか?

そういう目で調べると、不審な事が・・

21-24のおかげで検死もできた。現場検証もできた。

数学者の目からみると、見えてくるものもある。

看護師は?

医者は?

カウンセラーは?

永遠の命とは?

まさかクローニングとは?

とても面白い。

さすが巨匠ではないか。

 

 

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星四つ。

あじあん

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