「字統」という辞書

最近は「字統」という辞書をよく使ってます。
所謂漢字字典の一種ですが、実に優れものです。
編者の白川静の畢生の研究の成果でできたもので、字を引くと、
字の成り立ちやがわかるようになっていて、
どうしてこういう字になったのか、元々何と何の字の形が組み合わされて
できているのか、よく理解できます。
そのまま見ていても面白いし、
篆刻をしたり、書を書いたりするとき、篆書体の字や甲骨文を探したり
する役にも立ちます。
字の成り立ちが分かると、字を書くのも楽な気がします。

もともとの漢字の生まれた国である中国でこういう辞書がすでにあって、
その翻訳が日本で出回っていてもおかしくないはずなのですが、
知らないだけかもしれませんが、
そういう話は聞かないし、見たこともありません。
不思議です。
こういうものを見ていると漢字の凄さというのがよく分かるのですが、
それを解き明かした日本人がいるというのが凄いです。

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中国の子供向けの漢詩の本を見ていたら、ちょっといい詩がありました。
ピンインが振ってあるので覚え易いようになっています。
これの正字と篆字も探してみました。
画もついています。

これを自分の画で描いてみようかと思っています。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。