最近読んだ本、「ふりさけ見れば 上下」。

  • 2023年12月4日
  • 14人

「ふりさけ見れば 上下」。

阿部龍太郎 著。

あじあん

「日本『国』の礎を築くため、検討しに託された密命とは」。

遣唐使、阿倍仲麻呂は唐の都、長安で大活躍。

とうとうあの難関、科挙の試験にも合格して、高級官僚の道をまっしぐらに進んでる。

妻、張若晴の叔父、張九齢の助力もあって、次々と要職をゲットする。

時はあたかも玄宗皇帝と楊貴妃の時代。

わしでも知ってる絢爛豪華な時代の話だ。

話は変わるけど、コロナの直前に中国に旅行する計画をしていた。

昔の唐の都、長安、今の西安だ。

残念ながらその計画は、コロナ騒ぎで断念せざると得なくなってしまった。

その時に、井真成の碑を見に行くのを楽しみにしていたのだ。

はるか昔、遣唐使の一員として中国に来て、人知れず亡くなったこの人が、近年、追悼の石碑が発見されて話題になっていたからだ。

その人物がここに登場する。

全然知らんかったけど同時代の人やったんや。

そして、吉備真備も。

なんとかの有名な詩人「王維」と同僚やったとは。

晁衡(阿倍仲麻呂)君、王維君と呼び合う仲だったとは。

壮大な歴史小説と思いきや、なんとミステリーみたいではないか。

さて、どうやら、代々の遣唐使たちには密命を帯びてきたものがいるらしい。

そのものたちは、唐に残って、あるものを探らねばならないらしい。

果たしてそれはなにか?

日本という国家を揺るがすものなのか?

密命を帯びた者とは誰なのか?

唐の玄宗皇帝、宦官の長、高力士、とりまく高官たち。彼らの間を阿倍仲麻呂が大活躍。

頭脳明晰、力持ち、文章抜群のスーパースターだ。

しかも女性にモテる。

言うことなし。

さて、かれがその秘密を解き明かすのか?

唐の国を去る時が近づいた。

阿倍仲麻呂、吉備真備、井真成、みんな一緒に帰るのか? 帰れるのか?

妻はどうなる? 子供はどうなる?

そして、密命はどうなる?

それは果されたのか?

果されなければ誰が引き継ぐのか?

唐の都も忙しい。

楊貴妃の運命は? そして大きな乱が起こるのか?

興慶宮、沈香亭、華清池、行ったことがあるんで面白い。

阿倍仲麻呂の活躍が続く。

まさにスーパースター。

いやはや。

仲麻呂は宮廷の高官に上り詰めることができるか?

彼に託された使命とはなにか?

玄宗皇帝と楊貴妃の波乱の日々。

吉備真備は帰国してどうなるのか?

彼に託されたものは?

彼は日本で大活躍? 大暗躍?

いやはや。

とても面白い。

あじあん

わしの勝手なおすすめ度。

星三つ半。

あじあん

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